「金利のある世界」の復活と軌を一にするかのように、地方銀行再編の狼煙(のろし)が今度は四国から上がった。
愛媛県地盤の伊予銀行を中核とするいよぎんホールディングス(HD)と、同じ県内の愛媛銀行が経営統合に踏み出す。今年に入り、すでに東海地区で2つの経営統合が動き出しており、地銀再編の“当たり年”の様相を呈する。
いよぎんHDと愛媛銀は7月24日、2027年4月の経営統合に向けた協議開始で基本合意したと発表した。持ち株会社のもとに伊予銀と愛媛銀を置く2バンク体制とし、現行の銀行名を維持する...
米アップルが中国からの調達を検討しているとの報道で、世界のメモリー関連株が急落し、市場には「メモリー価格高騰の終わり」の見方が広がった。中国勢の本格参入によって半導体メモリー業界の競争構造が変わり、次の大型再編の幕が開く可能性を示している。
タクシー配車アプリ最大手のGOが東証グロース市場にIPOした。今回の上場はインバウンド需要の拡大、ドライバー不足といった日本の交通課題を背景に、移動を支えるデジタルプラットフォームが資本市場から本格的な評価を受け始めた象徴的な出来事なのだ。
地方銀行の再編ムードが改めて高まっている。背景にあるのが「金利のある世界」の復活。2020年代初めまでは低金利や人口減少による預金流出、地域経済の活力低下などが重なる中、生き残りの手段として集約が通じた再編が進展した。これに対し、足元では同じ再編でも「守り」から「攻め」の姿勢が鮮明になっている。
上場の小売企業による海外M&Aが活発だ。今年に入って4件を数えるが、4月下旬からの2カ月ほどの間に集中。先陣を切ったのはメガネ専門店「JINS」展開のジンズホールディングス。年間を通じて2件止まりだった昨年とは様変わりの感も。
AI業界をリードする米国のOpenAIとAnthropicが、相次いで新規株式上場に向けて動き始めた。Anthropicは6月1日に米SECへ上場を秘密申請した。OpenAIも近く申請すると報じられている。なぜ、両社が今、上場を目指すのか?
家電量販店最大手のヤマダHDと5位のエディオンが経営統合を検討していることが明らかになった。実現すれば、売上高は約2兆5000億円に達する巨大グループが誕生する。一方、業界ではノジマによる異なる戦略のM&Aが起こっている。勝者はどちらだ?
原油価格の上昇で自動車産業にオイルショック再来の懸念が広がる。過去のオイルショックでは日本車メーカーが低燃費車で世界市場での存在感を高めた。今回は自動車業界にどのような変革をもたらし、自動車部品メーカーのM&Aや再編を加速させるのだろうか。
かつて士業業界は、「M&Aとは最も遠い世界」と言われていた。顧客は事務所よりも担当する有資格者との関係性を重視する。事務所を買収しても顧客がそのまま残る保証はなく、大規模な再編は起きにくいと考えられてきた。しかし、その前提が崩れ始めている。
9月を決算期とするM&Aキャピタルパートナーズ、ストライクグループ、クオンツ総研ホールディングスのM&A仲介上場3社の2026年9月期第2四半期(中間期)決算が2026年5月15日に出そろった。
帝国データバンクによると、2025年度のタクシー業の休廃業・解散が過去最多を更新した。ドライバー不足などにより、事業継続を断念した事業者が相次いだ。タクシー大手による事業承継型M&Aが広がる余地がある。
ホームセンター大手のジョイフル本田とアークランズが、2027年3月に経営統合する。両社は「今回の経営統合がゴールではない」とし、さらなるM&Aを模索する考えを示している。
外食・フードサービス業界で、M&Aが加速している。2026年1~3月に適時開示されたM&Aの件数は17件となり、2017年以降の10年間で過去最高だった2025年同期の13件を上回るペースで推移している。
デジタルテクノロジーの発展により、近年のスポーツビジネス業界は大きく変化しています。多くのスポーツビジネスが従来型の観戦からデジタルツインの視聴に移り変わる過渡期です。その中でもモータースポーツは競技の特性から多くのデータを取り扱う中で、従来のサーキット場での観戦に加えてインターネット上での多様な接点が生まれたことでより親しみやすくなり、観客はもちろん国内企業や海外からも日本のモータースポーツに注目が集まっています。モータースポーツビジネスの近年のトレンドと今後の進化の可能性について、合同会社デロイト トーマツでモータースポーツをはじめとした日本のスポーツビジネスの拡大に努めている五十嵐貴裕に話を聞きました。(聞き手:編集部毛利)
SaaS(インターネット経由でソフトウエアを利用できるサービス)企業の成長モデルが転換点を迎えている。AI(人工知能)の活用により、収益性への影響が意識されていることが背景にある。
日本の製造業を支えるパワー半導体業界が、かつてない激動の渦中にある。車載部品大手のデンソーがロームに対して買収を提案。一方、ロームは東芝への出資を通じて事業統合を模索しており、同社から事業統合の提案を受けた。ロームを獲得するのはどちらか?
カフェチェーンをめぐる大型M&Aが飛び出した。仕掛けたのは焼肉店「牛角」や定食店「大戸屋ごはん処」、居酒屋「北海道」などを展開する外食大手のコロワイド。買収額は400億円を超え、これまで手薄だったカフェ業態の抜本的な強化が狙いだ。
デンソーがロームをTOBで買収する計画が明らかになった。さらに東芝がロームと事業統合の交渉に入ったと報道された。この分野は国産半導体事業において「まだ世界と戦える領域」で、業界再編による「日の丸パワー半導体」の国際競争力強化が加速しそうだ。
フィギュアスケートのペア競技は、日本にとって長年の課題とされてきた分野だ。ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得した三浦璃来・木原龍一組の「りくりゅうペア」が育成環境の不足を指摘している。特に問題なのが練習環境となるスケートリンクの不足だ。
デジタルマーケティングの在り方が今、大きく変革の時を迎えています。サードパーティCookieの規制強化によって、従来のターゲティング手法や顧客分析は大幅な見直しを迫られることになりました。こうした環境変化の中、大手通信会社が保有する膨大なユーザーデータと先進的なAI技術への期待が高まっています。AIを活用することで多様なデータを高度に分析することが可能となり、従来よりも精度の高いマーケティング施策を実現し始めています。AIによるデータ解析は、消費者の行動やニーズをより深く理解し、企業とユーザーの間に新たな価値を生み出す可能性を秘めています。今回、業界の最前線で活躍するデータビジネスの担当者に、データビジネスの現状と、AIがもたらすマーケティングの未来像について話を聞きました。(聞き手 編集部毛利)
トラックドライバーが不足する「2024年問題」を背景に、環境負荷低減と効率化を両立するモーダルシフト(鉄道等による輸送への転換)が再注目されています。 「貨物鉄道論文賞」特別賞を受賞した、合同会社デロイト トーマツの 上田恵美子が 、鉄道とトラックなどを効果的に組み合わせる「モーダルミックス」の実現に向けた資金調達の多様化などを考察し、物流の未来を展望します。
ホームセンター大手のコーナン商事が同業中堅のアレンザホールディングスにTOB(株式公開買い付け)を行い、株式の49.4%を取得し、持ち分法適用関連会社化する。アレンザは中部を地盤とする食品スーパー大手のバローホールディングスの傘下。コーナンとバローは今後、資本業務提携を予定しており、ホームセンターの枠を超えた小売業の大型再編に発展する可能性をはらむ。
サッカービジネスを取り巻く環境に新たな潮流が生まれています。有望な選手獲得のためには年俸だけでなく「サポート体制の充実」も重要視されるようになり、また移籍金ビジネスや高校サッカーのビジネス化なども注目されています。今回はデロイト トーマツで元サッカー選手の鈴木伸貴とスポーツビジネスグループの小谷哲也が「サッカー × ビジネス」をテーマに対談を行いました。 (聞き手:編集部 川端)
住宅大手の住友林業は全米13州で戸建て住宅事業を展開するTri Pointe Homesを買収する。これによって同社グループの戸建て住宅の年間供給戸数は1万8000戸規模となり、全米5位に躍進する見通しだ。
マリコンと呼ばれる海洋土木会社をターゲットとするM&Aが活発化している。清水建設がマリコン中堅のあおみ建設(東京都中央区)の買収を発表。マリコン4位の若築建設に対しては九州の有力企業グループ、麻生(福岡県飯塚市)が子会社化する運びとなった。
ビール大手のキリンホールディングスが、米国のバーボンウイスキーブランド「Four Roses」を製造する米国子会社Four Roses Distillery, LLC(ケンタッキー州)を譲渡する。
米アマゾンは2026年1月、無人レジ店舗「Amazon Go」と食品スーパー「Amazon Fresh」の実店舗を閉鎖すると発表した。2月1日から順次閉店する。EC(電子商取引)の巨人・アマゾンは、なぜリアルな小売店で成功できなかったのか?
2025年のM&A戦線は最高潮のうちに1年を終えようとしている。件数・金額は記録を大幅に更新し、M&A史に残る大型買収、破談劇、敵対的案件など話題にも事欠かなかった。アクティビスト(物言う株主)の存在感もぐっと高まった。そこで、M&A Onlineが「2025年 M&A10大ニュース」を独自セレクトする。
2025年は外食業界では高額のM&Aが相次いで成立した。非公表案件が多い業界だけに、数十億円に達する案件が続くこと自体が構造変化を示唆している。大型案件の多くは投資ファンド主導ではなく、外食企業による「戦略買い」だ。その背景に何があるのか?
日本製鉄が米USスチールを買収した一方、JFEスチールはインドで一貫製鉄所の合弁運営に踏み出した。両社の海外戦略は大きく異なる方向を示しており、日本の鉄鋼産業の未来戦略が見えてきた。経済と人口それぞれで世界最大の国家に賭ける2社の思惑は?
ラーメン業界で、店舗の買収や将来のM&Aを見据えた持ち株会社体制への移行などの動きが活発化している。ラーメン市場は拡大しているものの、寡占化が進んでおらず、シェア拡大の余地が大きいことが背景にある。
オールドメディアの経営環境が日に日に厳しくなってきている。これは日本だけではなく、世界中で同時進行している状況だ。来日した世界最大級の通信社の一つ米AP通信社のデイジー・ヴィーラシンハムCEOに、報道機関が生き残るための「処方箋」を聞いた。
日本M&Aセンターホールディングス、M&Aキャピタルパートナーズ、ストライク、M&A総研ホールディングスのM&A仲介大手4社の決算(3月期1社、9月期3社)が2025年10月30日に出そろった。
日本の高度医療と医学教育、そして地域医療の中核を担う国立大学病院が、今、深刻な財政危機に直面している。その苦境を打開する一手として民間病院で活発化しているM&Aによる経営の効率化と再建は有望なのか?国立大学病院長会議の大鳥精司会長に聞いた。