大手家事代行業者との提携をテーマとしたクラウドファウンディング

たぬーきすでは、リリースと同時期にクラウドファンディングを「Makuake(株式会社マクアケ)」にて開始した。Makuakeとはサイバーエージェントが株主で、2013年5月にスタートしたクラウドファウンディングサイトである。同社のクラウドファウンディングの様子は、Makuakeのサイト上で確認できる。

このクラウドファウンディングには、一定額の資金を調達するのとは別の目的があった。

「賛同いただいた方や目標金額は要望に達しましたが、それ以上に大きな目的はテストマーケティングです。『普段やっている家事労働が、家事代行換算でいくらになるかが簡単に比較できる機能を盛り込む』ことが目的のクラウドファウンディングですが、そもそも、そうしたニーズがどの程度あるのかを知る意図もありました」

すなわち同社では、開発したアプリをダウンロードしてもらう意図とは別に大手家事代行業者、また、家事に関わる企業との提携により、アプリの浸透はもちろん収益拡大をめざしている。実際に株式会社ベアーズ、株式会社CaSyといった大手家事代行業者との提携交渉が進んでいる。それらの企業も含めて、顧客企業に応じて必要な家事情報を提供するようにカスタマイズする方向での対応もあるだろう。

「現在は、家事分担はあたり前になっている一方で、家事代行をうまく頼めていない夫婦も多い。その解決に役立つアプリにしていきたい」

次の100年につながる価値を

「100BANCH」の2Fにあるワークスペース

創業間もない同社にとって、まずめざすべきことは、『SMUZOO』のサービスが適切な状態で届けられること。その“第1ステージ”をクリアしたら、その先には、IPOやM&Aといった選択肢も出てくるはずだ。「いまは、めざす目的が達成できれば、IPOやM&Aなど事業拡大の手法は問わない」としている。

同社の拠点は、東京・渋谷に昨年オープンした「100BANCH」。パナソニックが2018年に創業100周年を迎えることを機に、“未来をつくる実験区”として「これからの時代を担う若い世代とともに、次の100年につながる新しい価値の創造に取り組むための施設」として開設した。

「たぬーきす」をはじめ100のスタートアップのプロジェクトが胎動し、新しい起業のスタイルを実現していくことを期待したい。

文:M&A Online編集部