三甲テキスタイル本社工場 毛織物の産地で再編に揉まれつつ稼働し続けた110年|産業遺産のM&A

alt
歴史を感じさせる三甲テキスタイルのレンガ倉庫

毛織物産業の再編に揉まれて…

同社ホームページでは「三甲テキスタイルの歴史」として大垣工場の沿革を紹介している。それを見ると、まず、工場は1914年に後藤毛織という会社の大垣分工場として設立された。後藤毛織とは、民間毛織物工業の先導者として、かつ大井町(東京都品川区)の開発者ともいわれた後藤恕作が、1880年に創業した後藤毛織物製造所を前身とする。

同工場はその翌年に東京毛織大垣工場に改称する。東京毛織とは、後藤毛織と東京製絨、東京毛織物の3社が合併して誕生した会社である。さらに1927年、合同毛織の大垣工場となった...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5