米国を代表する2大投資ファンドが激突する構図となっている富士ソフトの買収合戦が新たな局面を迎えた。先行するKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)に対し、割って入った形のベインキャピタルは富士ソフト側の賛同を得たうえでTOB(株式公開買い付け)を開始するとしてきたが、こうした前提条件を放棄し、敵対的買収を辞さない姿勢に転じたからだ。
ただ、買収合戦が過熱する中、富士ソフトの株価は両陣営が提示する買付価格をはるかに上回る高値で推移し、TOB成立を見通せない状況が続いており、混迷も深まっている...