JB ELEVEN CO.,LTD.
ラーメン店をめぐるM&Aが活発だ。2025年に入り、外食・フードサービス業を対象とするM&Aは18件(適時開示ベース、6月13日時点)を数えるが、その3分の1の6件をラーメン店で占め、さながら“ホットコーナー”の様相を呈する。
消費の回復が進んでいる海外の比率の高い、力の源ホールディングスなどの大手ラーメン店が業績を伸ばす中、国内需要中心の中堅のラーメン店にも回復の兆しが現れてきた。「一刻魁堂」や「山小屋」などが営業損益の黒字化を見込んでいるのだ。
幸楽苑ホールディングス、力の源ホールディングスなど上場ラーメンチェーン5社の2022年4~6月期業績はまん延防止等重点措置が3月に解除されたことなどを受け、持ち直しの動きが広がった。本業のもうけを示す営業損益は力の源HDが2年連続の黒字、ハチバンが3年ぶりの黒字を確保した。残る3社も赤字幅が縮小した。
幸楽苑ホールディングス、力の源ホールディングスなど上場ラーメンチェーン5社の2021年4~6月期(第1四半期)決算が出そろった。コロナ禍が長期化する中、営業時間短縮や酒類提供の停止などの限定営業を余儀なくされ、業績回復のテンポが鈍い。
ラーメン「幸楽苑」の幸楽苑ホールディングス、「一刻魁堂」を展開するJBイレブンの上場ラーメン企業が中期経営計画を策定した。新型コロナウイルス感染が続く中、外食事業をめぐる顧客の生活様式の変化をとらえ、どうピンチをチャンスに変えていくのか。
新型コロナウイルスの影響で苦境に陥っている飲食業の中にあって根強い人気を誇っていたラーメンだが、さすがに今回のコロナ禍は避けることができなかった。このままラーメン店は減り続けるのだろうか。
ラーメン専門店「一刻魁堂」や、麻婆豆腐と炒飯の専門店「ロンフーダイニング」などを運営するJBイレブンは2020年7月から、全92店中収益の改善が見込めない6店ほどを順次閉店する。
9月のM&Aは前年同月比6件減の69件となり、2カ月連続で前年を下回った。活況が続いてきたM&A市場の変調の兆しなのかどうかが気になる。1~9月の累計では602件と前年同期を50件強上回り、2009年以来10年ぶりの高水準にある。