意外だが、海に出るサクラマスはヤマメの中でも十分に成長できなかった個体だという。エサを求めて海へ出たヤマメは、河川よりも豊富な海洋のエサを食べて大型のサクラマスとなり、「鮭の最高峰」と称される高級魚となるのだ。同社は水槽を川に、生簀を海に見立てて、ヤマメを擬似的にサクラマスに育つ環境を人工的に作ることに成功した。
研究は冬季に育ちが悪くなるヤマメを水温が温かい海で育てれば大きくなるのではないかとの発想で、宮崎県五ヶ瀬町の養殖業者との共同研究でスタートした...
トウキョウアーチザンインテリジェンス(横浜市)は東京工業大学発の人工知能(AI)ベンチャー。社長を兼務する同大学の中原啓貴准教授が開発した新しいコンピューテーション(計算)技術の創出とAI技術の社会実装を目指し、2020年3月に設立した。
ルラビオ(広島県東広島市)は広島大学発のバイオ畜産ベンチャー。同大学大学院統合生命科学研究科の島田昌之教授らのグループによる研究成果をもとに2021年4月に設立した。精子を分離することで、家畜のオスとメスを産み分ける事業を展開していく。
コスメディ製薬(京都市)は京都薬科大学発の医療・製薬ベンチャー。高分子研究のコンサルティングを手がけていたと神山文男社長と薬剤学博士の権英淑取締役が中心となって、同大学薬剤学教室の研究成果をベースとして2001年5月に創業した。
PuRECは島根大学発の再生医療ベンチャー。松崎有未教授が人間の骨髄から採取した間葉系幹細胞を利用した再生医療技術の実用化を目指し、16年に山陰合同銀行などが設立した産学連携ファンドから出資を受け、小林祥泰元島根大学長を社長に迎え設立した。