意外だが、海に出るサクラマスはヤマメの中でも十分に成長できなかった個体だという。エサを求めて海へ出たヤマメは、河川よりも豊富な海洋のエサを食べて大型のサクラマスとなり、「鮭の最高峰」と称される高級魚となるのだ。同社は水槽を川に、生簀を海に見立てて、ヤマメを擬似的にサクラマスに育つ環境を人工的に作ることに成功した。
研究は冬季に育ちが悪くなるヤマメを水温が温かい海で育てれば大きくなるのではないかとの発想で、宮崎県五ヶ瀬町の養殖業者との共同研究でスタートした...
トウキョウアーチザンインテリジェンス(横浜市)は東京工業大学発の人工知能(AI)ベンチャー。社長を兼務する同大学の中原啓貴准教授が開発した新しいコンピューテーション(計算)技術の創出とAI技術の社会実装を目指し、2020年3月に設立した。
リージョナルフィッシュは京大発のバイオ水産ベンチャー。創業者の1人で同社最高技術責任者(CTO)の木下政人京大院農学研究科准教授と近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らによる共同研究で開発したゲノム編集技術をもとに、2019年4月に設立した。
イノカ(東京都港区)は、東京大学発の人工知能(AI)・モノのインターネット(IoT)ベンチャー。創業者の高倉葉太最高経営責任者(CEO)が同大工学部を経て同大学院学際情報学府を修了後、2019年4月に「環境移送企業」として立ち上げた。