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元日航CAがリーダー育成の人事コンサルに、逆境乗り越えて(下)

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「地域のコアリーダー育成や地域貢献の仕事をしていきたい」と意欲的な中崎峰子さん

「朝令」は改革の必要性あり

人事コンサルタントの中崎峰子さんに、これから取り組むテーマを訊ねると、真っ先に「朝令」の改革を挙げた。「私、朝令コンサルタントもやってるんですよ」と笑う。

どこの企業でも行っている日本的な習慣だが、「もう朝令は行き詰まっている。相変わらず偉い人がスピーチをして、みんな早く終わるのを待ってるだけじゃないですか」

そんな形式的な朝令は時間の無駄。旧態依然の習慣をいまだに続けている企業に入り込んで、いろいろノウハウを伝授し、そこから展開の仕方を経営者と考えていきたいという。

コンサルタントという仕事の面白さについて、中崎さんはこういう。「直接経営者と丁々発止やり合って、好きなようにやってくれと任せてくれるところもある。そういうのってすごい面白い。結構な地位の方たちを前に、私なりの考えを提示して、それをバーンと受け止められたときの醍醐味。こんなに楽しい仕事はないなと思います」

人事コンサルのギャラや講師料を訊ねたら、「ケースバイケースよ」とはぐらかされた。「お金より仕事が実に楽しい。何とか現場をよくしたい、社員のモチベーションを上げられればと、私らしい仕事でお役に立って、精一杯やったなという思いで旅立ちたい」

75歳まで今の仕事を続け、その後は東京から離れて四国に移り住む計画を練っている。東京の拠点は後輩に維持してもらうか、インキュベーター(起業家の支援施設)のフロアを借りてでも人事コンサルタントは続けていきたい、と元気だ。「地域のコアリーダー育成や地域貢献の仕事をしていきたい」とも。

この20年間健康保険証は使ったことがないという健康体。「この感じだと100歳までいくと思う」と笑う。そう言った後「頭が付いていけばね」と笑った。ぜひ100歳の現役人事コンサルタント目指してがんばっていただきたい。(おわり)

文:大宮知信

大宮 知信 (おおみや・とものぶ)

1948年 茨城県生まれ。ジャーナリスト。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ─漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。 


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