人や企業価値の統合が仕事

山見インテグレーター代表の山見博康さんの山見流仕事のポイントは「価値と価値を結びつける」こと。コンサルタントとしての自分の仕事をしながら、同時に他の人や会社の仕事も創り出すという点にある。

「関係会社にモノとか人を紹介したり、人の価値を組み合わせたりするのが好きなんです」

山見さんにとって仕事は、企業の価値と社会の価値を結びつけること。マーケティングは商品の価値を見つけて、地域の人たちに結びつける。M&Aは会社の価値を見つけて、相手の会社に高く売って事業の存続を図る。すべてバリュー・インテグレーションなのだ。

働き方、生き方として、今の仕事をどう思っているのか。

「面白いですよ。僕の好きな言葉は、有能じゃなくても有用であれということ。それぞれのレベルで何か社会の役に立つことをやれば生きがいを感じるんです」

大企業を向こうに回して、中小企業のプロジェクトを成功に導くために、仕事の中身に応じて各分野のプロと組む。従業員を雇うと教育をしなければならず「パートナーシップで価値のあるプロと提携して、その都度ペイをしたほうが簡単だから」だ。自分の技を生かしつつ相手の仕事も創る。それが面白くてしょうがないという。

中学生の頃から始めたバスケットボールは、今でも続けている。

「価値のある情報を活かしてくれる人、ボールを確実にシュートしてくれる人にしかパスしません。そういう人がいたらすぐにパスを回します。僕はチャンスメーカーなんです」

「スピードが身上」というだけあって、仕事の早さは定評がある。仕事はバスケットと同じで、価値ある情報なり、ボールが来たら素早くパスを回し、大きな人にシュートさせて企業の仕事を成功に導く。それが「面白いね」と声を上げて笑った。(おわり)

文:大宮知信