H&Cブランディングマネジメント代表の吉澤由美子さんは、元生保レディー。コンサルティング会社で働いた経験はない。営業たたき上げのコンサルタントだ。独立後、企業の価値を物語で伝える「事業ストーリー作成コンサルタント」の仕組みを作った。

企業価値を物語で伝える

「営業マンがいきなりパンフレットを広げて、うちの製品の特徴はこうですと説明しても、会社の魅力は伝えられません。私はお客さんの会社の特徴や魅力をヒアリングして、この会社は面白いねといってもらえるような事業ストーリーを作っています」という。

最近、手がけたケースは鳥取県の「焙煎玄米コーヒー」を製造販売する食品会社。経営者から「会社の魅力とか商品の価値がすごく伝わりやすいね」と喜ばれたそうだ。

事業ストーリーBOOKは、クライアントの事業内容が整理されてまとめられており、短時間で分かりやすく相手に説明できるのが特徴。単なる会社案内より、こうした一歩踏み込んだ会社説明のツールがあれば「商談の際に相手との間合いを詰められる」と好評だ。経営者にとっては漠然と考えていた事業の方向性が明確になるという利点もある。

BOOKは営業ツールとしてだけでなく、会社案内にそのまま載せることもできるし、ホームページにも活用できる。スタッフに会社の理念やウリを浸透させることにも役立つ。「事業ストーリーを作ってもらって、売り上げが50%伸びたとか、新規開拓をして売上が20%、30%も増えましたと言っていただけるとうれしいですね」と吉澤さん。

事業ストーリー作成の支援を核に、営業コンサルティング、中小企業経営者に対する個別の相談、中小企業経営者の2代目、3代目に対するコーチングなどの依頼もある。まだ十分ではないが「ちゃんと起業の果実は頂いてます」とのことだ。(次回は11月7日掲載)

文:大宮知信