H&Cブランディングマネジメント代表の吉澤由美子さんは海外進出に意欲的だ。「ベトナムにパイプを持っているので、日本で働く意欲のある高度人材を地方の企業につないでいきたい」と、最近ベトナムに事務所を開設。専門的なスキルを持った外国人の高度人材を日本の中小企業に紹介する事業をスタートさせた。

高度人材を地方の中小企業に

外国人労働者というと軽く考えがちだが、高度人材は本国へ帰ればエリート。日本の会社だからといって、どんなところでも働いてくれるだろうと思ったら、大間違い。

「やっぱり会社の魅力とか、それこそ島根の小っちゃな会社でも、こういう志しでやってるんだよ、こういう可能性があるよ、ということをアピールしないと選ばれません」という。

日本独特の商習慣や文化が理解できず、せっかく日本へ来ても人材のミスマッチで、本国へ帰ってしまうケースがよくある。吉澤さんは「そうならないように、外国人であることの価値や能力を発揮してもらいたいので、外国人高度人材の教育と紹介を併せてやってます。日本式ビジネスマナーのテキストを今、作っている最中です」と語る。

本社は銀座に置いているが、地元島根と東京を行ったり来たりの多忙な生活。「首都圏でも営業を強化したいという会社さんがあるので、東京進出の支援をしていくためにも、まずは自分がこっちに拠点を設けないと。その空気感は伝えられない」と意欲的。

離婚して巨額の借金を背負ってしまった時は、人生が否定されたような気持ちになったそうだが、今は「たくさんの人に助けられて、ほんと幸せです」と語る。2000万円の借金は「とっくに返しました」。現在の年収は当時の借金とほぼ同じ額になった。

「保険の営業時代は会社が商品を作ってくれたけど、コンサルタントとして独立したら自分が商品を作らないといけない。素人が会社を作ってしまったようなもので最初は苦労しましたが、ようやく仕事の面白みが分かってきました。まだまだ発展途上です」ときっぱり。

大きく飛躍するのはこれからだ。事務所の壁に西陣織の富士山の絵が飾られている。自分も富士山のように勇気と元気を与えられる存在になりたいと笑みを浮かべた。(おわり)

文:大宮知信