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経営哲学を説き広報・危機対応を指南する「価値統合家」(中)

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「M&Aは価値のある企業同士を結びつける仕事」という山見博康さん

広報・危機対応のイノベーター

元神戸製鋼所広報部長で、山見インテグレーター代表の山見博康さんは、自分で仕事を創る〝創職系〟だ。名刺の肩書きは、広報・危機対応コンサルタントであり、バリュー・インテグレーター(価値統合家)。

「私にとって仕事はバリュー・インテグレーションです。マーケティングは地域のバリューと商品のバリューをくっつけることであり、M&Aは価値のある企業同士を結びつける仕事、人材紹介は価値のある人と企業を結びつけることです」

「バリュー・インテグレーター」は、山見さんの登録商標。「革新的なビジネス」を生むバリュー・インテグレーターはお互い様の関係が大事なのだ。

すべての仕事を1人で処理しているわけではない。自分の手に負えない大きな問題が起こった時は、プロの手を借りることもある。

「例えば記者の代わりは僕にはできないから、そういう必要が生じた時は、本当の記者に手伝ってもらったりする。メディア対策のアドバイスをしてもらうとかね」

コンサルタントは実務経験がない人が多い。山見さんはサラリーマン時代に豊富な実務経験があり、コンサルタントになった後も様々な問題に対応してきたキャリアがある。

「私は鉄鋼メーカーで係長から広報部長まで経験しているので、実務から経営のことまでわかる。担当者の仕事もできるし、役員クラスの仕事も理解できる」

広報㏚のエキスパートとして、記者会見のセッティングからプレスリリースの書き方まで指南できるのが強み。もう一つは、メディア関係者に圧倒的な人脈を持っていること。

「記者とのお付き合いをずっと続けてきている。その人たちが、何かあったらサポートしてくれたり人を紹介してくれたり、今でもすごく役に立っている」

経営者に対して㏚の方法をアドバイスするだけでなく、メディア対策を指南し、正しい経営のあり方を説く。単なる広報マンとしての役割を超えている。広報・危機対応のイノベーターではないか。そういうと、山見さんは頷きながら「そう言われたい」と答えた。(次回は12月5日掲載)

文:大宮知信

大宮 知信 (おおみや・とものぶ)

1948年 茨城県生まれ。ジャーナリスト。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ─漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。 


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2018/12/03

広報・危機対応コンサルタントで、山見インテグレーター代表の山見博康さんの仕事は、ベースの広報㏚以外に、セミナー講師、M&Aの仲介、マーケティング、人材紹介など多岐にわたる。