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元ジャーナリストの不動産コンサルタントがアパート経営のノウハウ伝授(下)

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「賃貸業は入居者に快適な居住空間を提供するサービス業」が持論の雨宮憲之さん

アパート経営はサービス業

不動産コンサルタントの雨宮憲之さんは、賃貸アパートを経営する傍ら、アパートやマンションオーナーの様々な困り事に対してアドバイスをしている。「賃貸業は入居者に快適な居住空間を提供するサービス業」が持論。

「古い物件でも手入れをよくして、潤いのある住環境を整えれば、新しく入ってこられるし、入居者も長く住んでくれる。企業努力によって利益を上げられるということです」

賃貸住宅の家主は、全体のグランドデザインを自分で描けるところが面白く「入居者とのコミュニケーションも楽しい」と語る。いまだに「貸してやる」という感覚が抜けきらない古い体質の業界だが、近代的なビジネスとして捉えれば面白い仕事だという。

「自分で物件にいろいろアイデアを反映させて、事業として大きくできるのがすごく魅力的です。いい住環境を作っていくために、コンサルティング活動も意義のあることだなと。ジャーナリストと同じで、社会を変えていける部分はあるなと思っています」

個別のコンサルタントは減らしている。母親の介護を抱え、1人の相談者に長い時間を取れなくなったため、最近は新聞社や住宅会社が主催するセミナーに比重を移している。

「セミナーだと一日で終わりますが、マンツーマンのコンサルティングですと、1カ月とか3カ月という時間が必要になってきますので、スケジュールが組みにくいんです。空室で困っている方が多いし、一度に多くの方に伝えられるという点ではセミナーの方がいい」

賃貸業の現状やプライベートなことも含めて、熱心に話してくれた。元ジャーナリストだけに、単なる不労所得を当て込む資産家ではなく、自分の考えをきちんと伝えたいというインテリジェンスがあるのだろう。こういう大家さんが増えれば貸す方も借りる方もハッピーになり、アパートやマンションなどの住環境が飛躍的によくなることは間違いない。

文:大宮知信

大宮 知信 (おおみや・とものぶ)

1948年 茨城県生まれ。ジャーナリスト。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ─漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。 


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2018/12/18

不動産コンサルタントの雨宮憲之さんは、自分でもアパートやマンションなど5物件を所有する大家さん。土地があるから建て売りかアパートでも建てて、左うちわで老後を過ごそうという人ではなく、アパート経営をビジネスとして考える「戦略大家」だ。