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公認会計士がどぶろくの店開業 日本酒振興を旗印に(上)

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宮井さんがオープンした、店内で作ったどぶろくが飲める居酒屋

神田に「飲める酒蔵」オープン

公認会計士の宮井敏臣さん(みやい・としおみ、54歳)が居酒屋を始めた。道楽の延長ではなく、店内に設けた一坪程度の「醸造所」で作ったどぶろくを飲ませる本格的な店だ。

中小零細企業の再建を専門とする公認会計士・税理士が本業。いわゆる異業種への進出だが、仕事の比重を日本酒業界にシフトし「ちゃんと税務署に申請をして酒造免許も取得しました」と笑う。

大学卒業後、司法試験に次いで難関といわれる公認会計士の試験に合格。大きな監査法人に3年間勤務したが、大企業相手の監査法人は肌に合わず退職。その後、全国でホテル事業を展開する星野リゾートに入り、新規事業である地ビールの事業を立ち上げた。

「土地を買って工場を作り、7年ぐらい責任者としてやった」が苦戦。退職し、また会計の世界に戻って東京・銀座に宮井公認会計士事務所を設立。事業再生コンサルタントとして、中小企業の経営支援や危機に陥った日本酒蔵元の再建に取り組んできた。

2015年10月、東京・神田に日本酒バル「にほんしゅほたる」をオープンした。東京では初めての日本酒ブルワリーパブ(醸造所併設型パブ)。50%精米の酒造米と麹だけで作る純米酒で、濾過をしていないため白く濁っているのが特徴。

「いろんな雑味、成分が残っているので、味わいが深い。そこを楽しむのがどぶろく」だ。出来たてを試飲させてもらった。白濁していて見た目は味が濃そうだが、切れのいい後味。度数も13度と低いため女性にも受けそうだ。

文:大宮知信

大宮 知信 (おおみや・とものぶ)

1948年 茨城県生まれ。ジャーナリスト。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ─漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。 


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