自家製どぶろくの外販も開始

公認会計士の宮井敏臣さんが手がける事業再生支援は、苦境の中小企業が対象。資金繰りや金融機関との折衝、企業が復活するための様々な支援に取り組んでいる。

「仕事柄経営面のサポートも、売る方のお手伝いも出来る。多方面の支援が出来るのが私の特徴というか強み。そういうポジションで日本酒業界に貢献していきたい」

飲食店の起業はどぶろくのファンを増やして、日本酒マーケットの底上げを図るのが狙い。

一方、本業の経営コンサルティングは活発に活動しており、後継者不在の企業(酒蔵や飲食店なども含めて)の中に入り込み、事業承継のプランニングと実行支援を行っている。最近は出口戦略としてM&Aの案件が増えたそうだ。

6月中旬から『神田マドンナ』のブランドで、神田で作ったどぶろくの外販を始めた。「これから酒屋さんに扱ってもらえるよう営業攻勢をかけます」と意欲的だ。

東京・赤坂に7月末、2軒目の店「酒肴 ほたる」をオープンする。神田で作ったどぶろくと全国の地酒50種、産直鮮魚をメ-ンにした海鮮料理を提供する。

事業再生コンサルタントの仕事に加えて、日本酒の啓蒙がライフワークになった。「自分のやっていることは単なる金儲けではなくて、日本酒全体のマーケットの振興であり、もっといえば文化の振興、業界の底上げに役立つだろうと思っています」ときっぱり。

当面公認会計士と杜氏兼居酒屋経営者の二足のわらじを履き続けるが、仕事の比重は徐々に日本酒に移し、今後は消費者と接する場をしっかり押さえ、多店舗展開に加えてカジュアルな日本酒バルの業態を開発し「どぶろくの店のFC展開を目指す」と意気込む。

文:大宮知信