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オーダーメイドシューズ専門店を起業、元証券営業マンの「多毛作人生」(中)

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「メンズを対象にした靴屋をやってもいいかな」と構想を巡らすキビラ社長の福谷智之さん

売り場を縮小し売上拡大

キビラ社長の福谷智之さんは、証券会社の営業マンとしてスタートし、ユニクロのファーストリテイリング、教育のナガセへと仕事の場が変わり、2014年に独立した。

女性社員の「靴屋をやろう」というアイデアで始めたニュービジネス。既製品より、サイズを測って一つひとつ作る靴の方が、当然履き心地はいい。店頭でサイズを測り、22種類のデザインや素材、色をチョイスすれば4週間ででき上がる。値段は1足9900円。

オーダーメイドの婦人靴直営店を全国展開するビジネスモデルは珍しい。工場直販のオーダーメイドなら店頭に商品を並べる必要がない。在庫を抱えるリスクもない。

「競合する店がないので、どうやって注文を取って作って売ればいいのか」最初はとまどった。オーダーメイドの靴屋に賛意を示した友人知人は1人もいなかった。

「今日買って持って帰れる靴がないと商売は成り立たないよと言われ、僕も不安になって、最初は普通の靴も置いた。だから新宿の1号店は売り場面積が50坪ぐらいあった」

この1号店は昨年7月に閉じ、新宿・小田急百貨店に移転。「売り場面積は7分の1の6.6坪に縮小したが、売り上げは1.5倍に膨らんだ」という。

当初、25~35歳をターゲットにスタートしたが、「思った以上に年配のお客さんが来た。なかには親子で来る人もいる」

婦人靴のマーケットは紳士靴の1.5倍といわれている。今後、力を付けていけば「メンズを対象にした靴屋をやってもいいかなと思っている」と構想を巡らす。(次回は6月20日掲載)

文:大宮知信

大宮 知信 (おおみや・とものぶ)

1948年 茨城県生まれ。ジャーナリスト。政治、教育、社会問題など幅広い分野で取材、執筆活動をつづける。主著に『ひとりビジネス』『スキャンダル戦後美術史』(以上、平凡社新書)、『さよなら、東大』(文藝春秋)、『デカセーギ─漂流する日系ブラジル人』『お騒がせ贋作事件簿』(以上、草思社)、『「金の卵」転職流浪記』(ポプラ社)などがある。 


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