代名詞といえる「バッファロー」のブランド。1982年に発売したパソコン周辺機器「プリンタバッファ」(製品名)に由来する。その昔、プリンターの印刷中はパソコンが使えず、印刷終了まで待たなければならない不便があった。印刷指示をいったんメモリーに蓄え、印刷中でもパソコンが使用できるようにした画期的製品で、今日にいたる同社躍進の原動力になった。
その同社は今、大きな曲がり角に立つ。グループの顔である創業者の牧誠会長は2017年10月、代表権を返上した...
このところ大規模なM&Aから遠ざかっている良品計画。しかし、新たにホテルや生鮮食品といった新たな分野への進出も始まり、生活雑貨・衣料品の小売りで成長してきた良品計画が迅速に新事業を展開するにはM&Aが必要だ。はたして良品計画は動き出すのか?
カルビーはスナック菓子の業界最大手。ポテトチップスで圧倒的なシェアを誇るほか、「じゃがりこ」「Jagbee」「かっぱえびせん」「サッポロポテト」など人気商品を多数抱える。国内で強固な地盤を築く同社だが、海外事業では北米市場が足踏みするなど発展途上にある。
「2018年度に向けて(M&Aなどで)戦略投資として1兆円を投じる」 パナソニック<6752>の津賀一宏社長は2015年度の事業方針発表会で、こう高らかに宣言した。2011年に陥った業績不振から脱却し、創業100周年となる2018年からは再び成長軌道を描ける企業に変身させるのが狙いだ。これまで戦略投資は着実に実施しており、あとは現在の事業計画の最終となる2018年1年を残すのみとなった。パナソニックの成長力を左右する2018年のM&Aにはどのようなドラマが隠されているのか。投資家のみならず、多くの関係者の視線が自ずと集まる。
バンダイナムコホールディングス<7832>は、2005年9月、バンダイとナムコの経営統合により誕生した。バンダイはガンダムや戦隊ヒーローシリーズ、仮面ライダーなどのキャラクターシリーズを展開する。ナムコはパックマンやギャラクシアンなど日本が誇る世界的ゲームソフトの生みの親で、それぞれ事業領域の相互補完を目的として経営統合が成された。