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京都大学経営管理大学院特命教授松本茂氏に聞く「M&Aの成否」

※この記事は公開から1年以上経っています。
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外部要因で難航するケースも多い

―交渉が一筋縄では進まなかったケースについて、一例を挙げてください。

2010年頃のユーロ危機の際にフランス企業から事業を買収する案件がありました。日本の自動車部品メーカーの役員と現地に行き、交渉をある程度はまとめて帰国しました。しかし、そのメーカーの取締役会では「ユーロの価値がどんどん下がっている時期、なんでこのタイミングで欧州の会社を買収するのか」と反対意見が多く出ました。当時の状況からすると当然のことです...

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