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「一風堂」米社との合弁解消で利益増加 米国では全店を直営に
博多ラーメン店「一風堂」を運営する力の源ホールディングスが、米国のレストランチェーンのPanda Restaurant Group, Inc.との合弁事業解消で、600万円の特別利益を計上することになった。
飲食業で、売り上げアップの狙いに加え、来日外国人旅行客(インバウンド)の入国制限の緩和や、海外旅行の再開などの動きを踏まえたコラボの動きが広がってきた。
ラーメンと餃子、イタリアンと旅行、シュークリームとビタミンC飲料といった具合で、組み合わせは多様だ。
飲食業界はコロナ禍で大打撃を受け、売り上げの回復が急務となっている。話題性のあるコラボによる増収効果は、業績立て直しのきっかけとなるだろうか。
アールキューブ(東京都品川区)が運営する餃子店「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」と、ターンオーバー(東京都港区)が運営するラーメン店「一風堂 六本木店」が連携してコラボ商品「肉汁赤丸」を開発、2022年7月から売り出す。
「肉汁赤丸」は一風堂の豚骨スープ用に開発した肉汁水餃子(スープ餃子)で、麺は入っていない。水餃子を割ると、辛い肉汁が豚骨スープに溶け込み「白丸(一風堂の原点の味)」から「赤丸(白丸に香味油と辛みそを加えた味)」への味変を楽しめるという。
「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」では水餃子が4個入ったメイン商品として、「一風堂六本木店」では水餃子が2個入ったラーメンのサイドメニューとして、9月30日まで販売する。
6月10日に外国人旅行客の入国制限が緩和され、外国人の来店数が増え始めていることから、インバウンド復活の兆しを逃さない攻めの一手として、コラボに踏み切った。
海外旅行代理店業の令和トラべル(東京都渋谷区)は、2022年7月に、カジュアルイタリアンレストラン「カプリチョーザ」とコラボし、グアム旅行が当たる「カプリチョーザ 創業44周年 グアム旅行プレゼントキャンペーン」を実施する。
海外旅行予約アプリ「NEWT」の公式LINEを友だち追加しトーク画面で「カプリチョーザ」と送信すると、抽選で3泊4日のグアム旅行や5000円分のカプリチョーザ食事券などが当たる。キャンペーン期間は7月1日から16日まで。
麦の穂(大阪市)は、2022年7月に、シュークリーム専門店ビアードパパで、サントリー食品インターナショナル<2587>の飲料C.C.レモンとのコラボ商品「C.C.レモンシュー」を販売する。
C.C.レモンシューには、レモン40個分のビタミンCが含まれており、C.C.レモンのすっきりとした甘酸っぱさと後味に広がるレモンの香りを忠実に再現した。販売は7月31日まで。
こうした取り組みに続くコラボには、どのような工夫が盛り込まれるだろうか。
文:M&A Online編集部
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博多ラーメン店「一風堂」を運営する力の源ホールディングスが、米国のレストランチェーンのPanda Restaurant Group, Inc.との合弁事業解消で、600万円の特別利益を計上することになった。