「くら寿司」回転ずしをエンタメ化 巨大ガチャとデジタル射的を投入

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写真はイメージです

くら寿司<2695> は2022年3月31日に、コロナ後の経済活動の再開に先駆け、射的などのゲームアトラクションを拡充した、世界最大規模の回転ずし店を、東京都墨田区のスカイツリー近くにオープンする。

コロナ収束後に、したい事の上位に外食が入っていることから、非日常感やレジャー性を楽しむことへの期待が高まっていると判断、テーブルごとにあるガチャガチャ(カプセル入りの玩具などが出てくる機器)「ビッくらポン!」を巨大化しデジタル化した「ビッくらポン!DX」と、デジタル射的の「ビッくらギョ!」を店内に設置した。

回転ずしをはじめとする外食産業は、コロナ対応としてテイクアウトやデリバリーを強化し、成果を上げてきた。くら寿司は、これに加え外食に対する価値観の変化を捉え、エンターテイメントアトラクションという新たな戦略を打ち出したわけだが、果たして消費者の支持は得られるだろうか。

店舗面積は世界最大

オープンするのは 「スカイツリー押上駅前店」。店舗は2階構造で、店舗面積は834平方メートルと世界最大の広さ(2022年3月末時点)を持ち、座席数は277席(ボックス47席、カウンター33席)に達する。

「ビッくらポン!DX」は、テーブルの「ビッくらポン!」よりも豪快な仕掛けとなっており、大当たりが出ると、景品が2個もらえるなど、よりエンターテイメント性を高めた。1階はリアルとデジタルが融合した仕掛けで、2階はフルデジタルとなっている。

2階に設置された「ビッくらギョ!」は魚を取るゲームで、獲得した得点によって、景品の数が変わる仕組み。テーブルの「ビッくらポン!」で当たりが出ると、QRコードが表示され、会計後に各ゲームの読み取り機にQRコードをかざすと、アトラクションを楽しむことができる。

店内の壁には巨大な浮世絵や、くら寿司のロゴやメニューがプリントされた提灯を設置しており、夜になると外からも提灯の光が楽しめるように配置してある。

エンタメ競争に向かうのか

くら寿司はエンターテインメントを「記憶に残る楽しさ」と位置づけており、2000年にテーブルに「ビッくらポン!」を設置したのに続き、2020年にオープンした「浅草ROX店」(東京都台東区)では、射的や輪投げを楽しめる縁日スペースを設けるなど、回転ずしを「食のアミューズメントパーク」化する取り組みを展開してきた。

今回はコロナ後を見越して、さらに一歩踏み込み、エンターテインメント性を一段と高めたもので、テイクアウトやデリバリーの次の差別化対策として、エンターテインメント競争に移行するのか注目を集めそうだ。

文:M&A Online編集部

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