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「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」繭が担保の時代があった|産業遺産のM&A

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旧本庄商業銀行煉瓦倉庫は、地元本庄の銀行が担保の繭を保管した倉庫。煉瓦には新札の肖像になった渋沢栄一が設立・経営に携わった日本煉瓦製造製の煉瓦が使用された。所有者は変転し、現在は市の施設として広く市民に活用されている

埼玉県本庄市には隣の渋沢栄一生誕地、深谷市と並び、渋沢ゆかりの企業建築物や産業遺産が数多く残っている。旧本庄商業銀行煉瓦倉庫もその1つ。かつて渋沢が設立・運営にたずさり、深谷市に本社を置いていた日本煉瓦製造製の煉瓦を使用して建設された倉庫だ。

不動産より繭が、担保として有効!?

この煉瓦倉庫は、1896(明治29)年に建設された。寄棟瓦葺2階建てで、かつては中山道の宿場町、近代は絹織物業で栄えた本庄市を象徴する倉庫だ...

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