北海道内の第2地銀である北洋銀行<8524>の行員数(2654人)、支店数(171店舗)、資本金(1211億円)、資金量(10兆237億円)、貸出金(7兆4061億円)、総資産(12兆5613億円)等の事業規模は、道内の有力地銀、北海道銀行に肩を並べ、さらに凌駕するまでに成長してきた(数字はいずれも2021年)。第2地銀業界で最大手行といってもよい。
その北洋銀行は創業からこれまで、3つのステージを着実に昇ってきた...
関西みらい銀行は2019年4月に、関西みらいフィナンシャルグループ傘下の近畿大阪銀行と関西アーバン銀行が合併して発足した。近畿大阪銀行はりそなHD系、関西アーバン銀行は三井住友FG系で、いずれも関西地銀の再編の荒波をくぐり抜けてきた。
甲州商人を育て、また甲州商人に育てられた山梨中央銀行。山梨県内全域から東京都の荻窪以西、西東京に強い基盤を持つ。1941年に山梨県下の2大銀行が合併して以降、甲州商人の気質を受け継いだかのように、独自色の強い経営路線をとってきた。
十二銀行、高岡銀行、中越銀行と富山銀行の4行合併により誕生した北陸銀行。このうち十二銀行は石川県に本店があった銀行だ。また、古くから北海道との親交も深かった。中越銀行は福井にあった私立銀行をM&Aしている。他県を巻き込む吸引力の源を探る。
埼玉県大宮に本店を構える武蔵野銀行は1952年4月、戦後地銀の1つとして開業した。戦後に誕生したこのような地銀はアプレ地銀とも呼ばれる。今日まで大掛かりなM&Aは見られず、他業態への進出を重ねてきた。本店の建築が進む武蔵野銀行の次の一手は?