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エーアイ<4388>、グローリー<6457>が保有するフュートレック<2468>株取得に向けてTOB

2023-05-11

エーアイは11日、フュートレックにTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。フュートレックの筆頭株主であるグローリーが所有する同社株(所有割合40.54%)の全てを取得し、関連会社化するのが狙い。TOB成立後もフュートレックの東証スタンダード市場への上場は維持する。

フュートレックは本TOBに賛同したが、TOB価格が市場価格を下回ることから株主が応募するか否かについては中立の立場を表明した。

買付価格は1株当たり226円で、公表前営業日での終値266円に対して15.04%のディスカウントとなる。買付予定数は379万3200株で、応募が予定数に満たない場合は買い付けしない。予定数を超える場合も超過分の全部または一部を買い付けない。

買付代金は約8億5700万円。買付期間は5月12日から6月8日までの20営業日。決済の開始日は6月15日。公開買付代理人はSBI証券。

グローリーは2018年9月にフュートレックと資本業務提携をしたが、コア事業の金融市場や流通・交通市場向けの事業とのシナジー効果が期待ほどではなく、売却先を探していた。一方、エーアイは自社のテキストを音声に変換する「音声合成技術」とフュートレックが持つ人の声をテキスト化する「音声認識技術」を組み合わせることでロボットや電子看板(デジタルサイネージ)向けの音声対話AI(人工知能)製品やサービスの強化を目指す。

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