さらに、その後、フェニックスは、オリックスグループから中国動向集団の傘下に入ることになる。これは、中国動向集団がKappaブランドを取り扱っており、日本で同ブランドの商権を持つフェニックスを買収することで、日本市場に進出する狙いもあった。
2011年、中国動向集団は北京に「北京中翼鳳凰体育用品有限公司」を設立し、「Phenix」ブランドの中国での販売を開始した。「Phenix」は中国と日本だけでなく、ヨーロッパでもブランド展開している...
中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は2011年に家電量販店のラオックスを傘下に収めた「蘇寧グループ」を取り上げる。2016年には伊プロサッカーリーグ、セリエAの名門クラブ「インテル」を買収した。
中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は「国際天食グループ」。以前は「小南国グループ」という名称だったが、2017年に変更。2014年、ポッカの香港子会社を買収した。実は、俺のシリーズで有名な「俺の」やドトール・コーヒーとも緊密だ。
今年8月、アリババ・グループ傘下の出前アプリ「餓了麼(ウーラマ)」が同業の「百度外売」を買収した。中国では日本以上にデリバリー文化が深く根付いており、2017年第3四半期の取引規模は582.7億人民元(約9,985億円)と毎年成長を続けている。今回の買収で業界のトップシェアを盤石にしたい模様だ。
米電気自動車(EV)メーカーのテスラは2017年11月6日、米自動工作機械メーカー・パービクスの買収を発表した。テスラは新型セダンの量産でつまずいており、生産技術を向上するのが狙いのようだ。同社は16年11月にも独機械設備メーカーを買収しており、今後も生産技術関連のM&Aに力を入れることになりそうだ。