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中国アパレル大手のM&A戦略 山東如意グループのレナウン買収

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※画像はイメージです

中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は、山東如意グループ(以下、如意グループ)を取り上げる。2013年にレナウンが山東如意グループに対して行った第三者割当増資により、如意グループの持ち株比率が過半数になったため、レナウンは山東如意グループの子会社となった。

国営企業だった山東如意グループ

如意グループの中核企業である「山東如意科技集団有限公司」は、1972年に設立され、紡績工場としてスタートした。当時は国営企業だったが、その後、1993年に民営化した。

2009年、山東如意グループはレナウンと資本提携を結び、第三者割当増資により、山東如意グループの持ち株比率は約41%となる。その後、2013年、レナウンは山東如意グループに対してさらに増資を行い、持ち株比率が約53%となる。これにより、レナウンは山東如意グループの子会社となった。

山東如意グループの本拠地、山東省済寧市

山東如意グループは山東省済寧市(さんとうしょう・さいねいし)に本拠地を置く。山東省は、黄河の下流に位置しており、山東半島を含んだ海岸沿いにある省である。山東省の有名な都市には、青島(チンタオ)市がある。

済寧市は、山東省の南部に位置しており、孔子や孟子が出生した場所としても有名である。済寧市は、交通の拠点として古くから栄えており、現在は北京と上海を結ぶ鉄道である「京滬線」や、北京と香港を結ぶ鉄道である「京九線」が通っている。

三国時代から栄えていた済寧市

筆者は、済寧市と省を跨いで隣接する江蘇省の徐州市に住んでいたことがある。徐州市も南北と東西の鉄道が交差する都市であり、古くから栄えた交通の拠点でもある。

済寧市と徐州市の一帯は三国時代の中心地域であり、「三国志」に興味がある方ならば、現在の済寧市である「任城(国)」や「徐州」の地名をご存知の方も多いだろう。

レナウン買収後の山東如意グループのM&A

山東如意グループは、2010年のレナウン買収以降、積極的に繊維メーカーの買収に乗り出している。2016年にはフランスのアパレルメーカーであるSMCPグループを買収した。2017年には、アメリカ繊維大手のインビスタを買収すると発表された。インビスタは、化学大手企業のデュポンから繊維部門を買収してできたコーク・インダストリーズ傘下の会社である。さらに2017年には、イスラエルのスーツブランドであるバギールにも買収を打診したと伝えられている。

●山東如意グループの主な買収事例

実行年月買収先概要
2010年7月レナウン(日本)第三者割当増資により、レナウンの発行済み株式の41%を約40億円で取得。筆頭株主
2013年4月レナウン(日本)第三者割当増資により、レナウンの株式保有割合を53.0%まで買い増し
2016年3月SMCPグループ(フランス)仏プレタポルテブランド「サンドロ」「マージュ」「クローディ・ピエルロ」を展開するSMCPグループの株式80%を取得。取得金額は13億ユーロ(1700億円)程度と言われている。
2017年10月インビスタ(米国)スパンデックス「ライクラ(LYCRA)」、吸汗速乾ポリエステル「クールマックス(COOLMAX)」などの繊維事業を買収。金額は非公表だが数千億円程度と言われている。

海外でのM&A事情

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