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【中国企業のM&A】事例のまとめ

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今回はこれまでに掲載された中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズの記事をまとめてみたい。

吉利、比亜迪などによる自動車関連企業のM&A

2010年は、中国系自動車企業のM&Aが相次いだ。吉利(ジーリー)・ホールディング・グループは、米国のフォード・モーター傘下であったボルボ・カーズの買収を発表した。ジーリー側は100%の株式と知的財産を含む全資産を取得し 、買収額は約1850億円(約18億米ドル)だった。

同年、比亜迪グループ傘下の比亜迪自動車は、日本の金型大手、オギハラの工場を買収した。買収価格は公表されていない。

また、2017年には、欠陥エアバッグのタカタを均勝電子が買収すると発表した。均勝電子は、傘下の米子会社である自動車部品大手、キー・セイフティー・システムズ(KSS)を通じて、事業の大部分(相安定化硝酸アンモニウムを使用したエアバッグに関する事業を除く)を買収した。

ハイアール、鴻海などによる家電企業のM&A

2011年、ハイアールがパナソニック傘下にあった三洋電機の白物家電事業を買収した。

2016年になると、中国系家電企業のM&Aが加速する。まず、中国に製造子会社フォックスコンを有する、台湾籍企業の鴻海(ホンハイ)グループによるシャープの買収が行われる。そして同年には、東芝の白物家電事業が買収され、美的集団の傘下に入ることになった。

アリババによるM&A

数々のM&Aを経て巨大企業に成長したアリババであるが、2016年には、東南アジアのアマゾンと呼ばれるドイツ投資会社系の同業大手、「ラザダ(Lazada)」を買収した。

また、2017には、アリババ・グループ傘下の出前アプリ「餓了麼(ウーラマ;Ele.me)」を手掛ける上海拉扎斯信息科技有限公司は、同業で百度(バイドゥ)傘下の「百度外売」を買収した。買収金額は5~8億米ドル(約544~870億円)と推定されている。

百度によるM&A

中国最大の検索エンジン企業である百度は、2013年、3.7億米ドル(約373億円 )でPPS影音を買収し、百度傘下のインターネット動画サイトである「愛奇芸(iQiyi=アイチーイ)」との統合を発表した。 

2015年には、東京大学発のベンチャー企業である「ポップイン」の全株式を取得し、経営を統合すると発表している。

テンセントによるM&A

一方、テンセントは2016年、ソフトバンク・グループの子会社で、クラッシュ・オブ・クラン等のゲームを提供するフィンランドの会社「スーパーセル(Supercell)」を買収した。

また、2016年、配車アプリの滴滴出行は、ウーバー(Uber)の中国事業を買収すると発表した。この合併により、滴滴出行は、中国の三大大手インターネット関連企業である、テンセント、アリババ、百度すべてから出資を受けている唯一の会社になった。同年、滴滴出行はアメリカのアップルなどから巨額の投資を受けており、また、2017年にはソフトバンクグループも投資を発表した。

本間ゴルフ、レナウンの買収

本間ゴルフやレナウンなど、それぞれの分野の大手も中国系企業に買収されている。本間ゴルフは民事再生手続き開始を申し立てていたが、2010年、中国系ファンドのマーライオン・ホールディングスの傘下に入ることになる。

2013年には、レナウンが中国アパレル大手山東如意グループの子会社になった。山東如意グループは2009年にレナウンと資本提携を結んでいたが、2013年に山東如意グループの持ち株比率が約53%となった。

買収した中国系企業 買収された企業(事業、工場)
2010年 吉利(ジーリー)汽車 ボルボ・カーズ

比亜迪(BYD) オギハラの工場
中国系ファンド 本間ゴルフ
2011年 ハイアール 三洋電機の白物家電事業
2013年 百度(バイドゥ) PPS影音
山東如意
レナウン
2015年 百度(バイドゥ) ポップイン
2016年 鴻海(ホンハイ) シャープ
美的集団 東芝の白物家電事業
アリババ ラザダ
テンセント スーパーセル
滴滴出行(ディディチューシン) Uber(ウーバー)の中国事業
2017年 均勝電子 タカタ
餓了麼(ウーラマ) 百度外売

今後も、様々な業界の中国企業によるM&A戦略に注目していきたい。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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2017/12/18

今年8月、アリババ・グループ傘下の出前アプリ「餓了麼(ウーラマ)」が同業の「百度外売」を買収した。中国では日本以上にデリバリー文化が深く根付いており、2017年第3四半期の取引規模は582.7億人民元(約9,985億円)と毎年成長を続けている。今回の買収で業界のトップシェアを盤石にしたい模様だ。