今回はこれまでに掲載された中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズの記事をまとめてみたい。
2010年は、中国系自動車企業のM&Aが相次いだ。吉利(ジーリー)・ホールディング・グループは、米国のフォード・モーター傘下であったボルボ・カーズの買収を発表した。ジーリー側は100%の株式と知的財産を含む全資産を取得し 、買収額は約1850億円(約18億米ドル)だった。
同年、比亜迪グループ傘下の比亜迪自動車は、日本の金型大手、オギハラの工場を買収した...
中国企業のM&A戦略を紹介するシリーズ。今回は、比亜迪(BYD)グループを取り上げる。2010年、比亜迪(BYD)グループ傘下の比亜迪(BYD)自動車は、日本の金型大手、オギハラの工場を買収した。買収価格は公表されていない。
ユーチューブを見ることができない中国においては、数多くの動画サイトが存在する。2013年に百度は3.7億米ドル(約373億円 )でPPS影音を買収し、傘下の動画サイト「愛奇芸(iQiyi アイチーイ)」との統合を発表した。 2012年に当時最大手の優酷(youku)と土豆網(tudou)が合併するなど、業界再編の動向が注目される。
中国企業のM&A戦略について、特に日本企業と関連する部分にスポットを当てて紹介する。第4回は、ソフトバンク・グループの子会社で、クラッシュ・オブ・クラン等のゲームを提供するフィンランドの会社「スーパーセル(Supercell)」を買収した「テンセント・グループ」を取り上げる。