通販会員数約1475万人(2019年7月期)、年商約1082億円(2018年7月期)のDHC。非上場ながら、日本の通販化粧品・健康食品業界の最大手の1つに成長した。同社の存在を広く世に知らしめたのは、1980年から始めた化粧品の製造販売、1983年から始めた通信販売事業、さらに1995年からスタートした健康食品の製造販売だった。
そのDHCは現会長の吉田嘉明氏が大学の研究室を対象にして委託翻訳業務を行ったことに始まる。1972年のことで、「DHC」とは「大学翻訳センター(Daigaku Honyaku Center)」から取ったものとして知られている...