ビズサプリの辻です。
本日のコラムは(社)株主と会社と社会の和 山崎直美氏の「ESG投資の正しい理解」の講義を参考にしています。
ESG投資とは、「財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のこと」です。(経済産業省ESG投資(METI/経済産業省)より)
ESG投資の説明される際、よく「持続可能性(サステナビリティ)」というキーワードが出てきますが、ESG投資の「持続可能性」とは何の持続可能性のことを指すのでしょうか。
ESG投資でいう持続可能性は、「企業」の持続可能性です。上記と同じ経済産業省のホームページでは、ESG投資について「年金基金など大きな資産を超長期で運用する機関投資家を中心に、企業経営のサステナビリティを評価するという概念が普及し、気候変動などを念頭においた長期的なリスクマネジメントや、企業の新たな収益創出の機会(オポチュニティ)を評価するベンチマークとして、国連持続可能な開発目標(SDGs)と合わせて注目されています。」と記載されています。
機関投資家、特に年金基金などは長期的な観点で運用をするため、投資した企業が持続的に成長し続ける、つまり企業が生き残るかどうかが最大の関心事です。一方でSDGs(SDGs:Sustainable Development Goals)の持続可能(Sustainable)は何が持続可能なのでしょうか。
これは地球上の人類全体の生活の持続可能性を意味しています。近年コロナウイルスのような感染症に加え、気候変動による災害や生態系に変化、紛争など、これまでとは異なる規模での問題が表面化しており、このまま無策でいくと、人類が安定してこの世界で暮らし続けることが困難になる状況が見込まれています。このような危機感から国連より定められた全世界の目標がSDGsです。
人類の生活全体が対象となるため、かなり幅広い分野において目標が定められています。当然企業活動も人類の安定した生活が持続しない限りは続くことができませんので、SDGsに定められた目標につい企業も具体的なアクションを実施していくこととなります。
ESGともう一つに多様な概念にCSRというものがあります。CSR(Corporate Social Responsibility)とは、「企業の社会的責任」と訳されます。これは、環境や社会課題のために企業が実施することになります。
一方で、ESGは企業が自分自身の持続可能性を図るために、環境や社会課題に対してどのような取り組みをしているかという投資家目線で環境や社会を捉えるものです。つまり、環境や社会を持続させるための活動ではなく、企業が存続し続けるために行う活動ということになります。
具体的な施策では当然重なることも多いかと思いますが、あくまでも企業が生き残るための活動でなければ投資家にとって魅力的ではありません。
ESG投資(サステナブル投資)と一言にいっても様々な種類があります。
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