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会計士は「AI」に代替されるのか??

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生き残る会計士とは

ここまで読むと、なぜ会計士が「AIに代替される可能性が高い職業ランキング」で上位ランカーとして君臨し続けるのかが少し見えてきたと思う。それは、会計士という職業は、意外にも判断を要しない単純作業が比較的多いからだ。

筆者は実際に会計士として監査業務を経験していたが、「こんなの自動化しちゃえばいいじゃん」と思う単純作業はそれなりに多かった(しかもそういう作業に限って、時間のかかるものであることが多い)。そのため、確認状の発送作業や、有価証券報告書の開示チェックなど、単純労働を行う会計士の仕事は、ひとたび自動化が普及しだすと急速にAIに代替されていくだろう。

では、AIに代替されない会計士の仕事とは何なのか?  それはやはり、「深い思考と判断を要する仕事」と「コミュニケーションを要する仕事」だろう。

例えば、先述の会計上の見積りに関する監査や、財務数値から最適な経営判断を導く仕事、融資担当者とのコミュニケーションを必要とする仕事などは、まだまだ会計士が活躍できる分野である。そのため、今後10年で生き残る会計士になるためには、「会計と経営を結びつけて考える能力」であったり、「他人を納得させる能力」などが必要になってくると考えられる。逆に、このような能力を兼ね備える会計士が存在し続ける限り、会計士という職業がなくなることはないと筆者は考えている。

会計士に限ったことではないが、AIに仕事を代替されてしまうことを恐れるのではなく、むしろAIが単純作業をやってくれるから、自分はその作業結果から最適な判断を下すことができるようなスキルをつけるために頑張ろう、というマインドを持つ方がいいのかもしれない。

会計士の総本山・日本公認会計士協会(東京・市ヶ谷)

文:M&A Online編集部

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