TISは経営統合後もM&Aの手を緩めていない。2009年2月には51.02%の株式を所有していたエス・イー・ラボをTOB(株式公開買い付け)により完全子会社化し、上場を廃止すると発表した。リーマン・ショックにより外部環境が悪化する中、TISグループのブランドを活用することでエス・イー・ラボの受注体制の強化を狙った。
同7月には子会社で顧客基盤を相互補完できるTISソリューションビジネスと合併させ、グループ再編を断行している...
稲畑産業が食品ビジネスの拡充に乗り出した。同社は2023年2月にウナギ加工品や乾燥野菜の製造などを手がける大五通商を子会社化し、グループ内に食品の製造や加工の技術をはじめEC販売などの小売りに関するノウハウなどを取り込んだ。
JトラストがM&Aで不動産事業に本格参入する。ミライノベートを吸収合併するのだ。金融事業を拡大してきた同社が不動産とのシナジーを狙う。中小企業向けの手形割引や手形貸付といった貸金業務でスタートした同社のM&Aによる成長戦略が注目されている。
常識を覆す新施設を備える「マツダスタジアム」。実はこの革新的な球場はM&Aの「遺産」である。今回は「買われた側」の物語だ。国内大企業が初めて海外企業の傘下に入り、日本を震撼(しんかん)させた米フォード・モーターによるマツダ支配を振り返る。