まさに「怒涛のM&A」である。「MINKABU(みんかぶ)」や「株探(Kabutan)」など投資家向けメディア事業の運営と金融機関を中心顧客とした情報ソリューションの提供を手がけるミンカブ・ジ・インフォノイド<4436>が、2023年3月期に入って5件ものM&Aを実施しているのだ。その狙いは何か?
同社は2006年7月、マスチューとして設立。「情報の価値を具現化する」という企業理念のもと、後に日本最大級の投資家向け情報メディアとなる「みんなの株式」を立ち上げた...
センコーグループホールディングスは総合物流大手の一角を占める。成長の原動力とするのが既存事業の深掘りと、新規事業の推進だ。こうした「両利きの経営」の一翼を担ってきたのは積極的なM&A戦略に他ならない。M&Aに長けた同社だが、昨年末に初めてTOB(株式公開買い付け)に踏み切った。
2010年1月、日本経済に激震が走った。わが国のナショナルフラッグキャリアである日本航空が会社更生法の適用を申請し、倒産したからだ。その原因の一つがM&Aだった。そして、経営再建を果たした日航が再浮上を果たすために利用したのもM&Aだった。
ホシザキは業務用厨房機器大手で、「ペンギンマーク」で知られる。冷凍冷蔵庫、食洗機は国内首位、製氷機では世界シェア約3割を誇る。M&Aにも積極的で、同社の経営戦略を大きく左右する。そのカギは、海外での事業拡大。特にインドでの動きに注目したい。