医療関連の成長が介護の成長を生む好循環に

ソラストは祖業である「医療関連受託」を軸に、「介護」、「保育」の3事業を展開する。

医療関連受託では全国の医療機関を対象に受付、会計、外来・入院算定業務、診療報酬請求業務などの医療事務を業務請負や人材派遣を通じて担うほか、コンサルティングやITサービスといった病院経営支援サービスを提供している。保育事業では東京、千葉で認証保育所、認可保育所を計19カ所運営している。

ソラスト運営の保育所(東京・神楽坂)

2018年3月期決算は売上高13.6%増の743億円、営業利益14.6%増の41億円と、そろって過去最高を更新した。医療関連受託、介護、保育のすべての部門が好調に推移し、6期連続の増収、5期連続の増益となった。増収効果や生産性改善の取り組みでM&A費用や人材投資費用を吸収した。

事業別の売上構成をみると、医療関連受託72%、介護25%、保育2%、その他(教育など)1%。ここで注目されるのは事業別の営業利益率。介護事業が4.9%に対し、医療関連受託事業は10.6%と2ケタに乗せている。

積極的なM&Aで介護事業を拡大させている同社だが、これを可能にするのが医療関連受託事業の生み出すキャッシュフロー。医療関連で稼いだ利益を介護の成長に投資することで、全体を底上げする好循環の構図が明確になりつつあるといえよう。

19年3月期は売上高12.5%増の836億円、営業利益13.2%増の47億円と2期連続の2ケタ増収増益を目指す。前期後半に子会社化したベストケア、日本ケアリンクが年間を通じて業績にフルに寄与するのに加え、引き続き医療関連受託の安定的な伸びを見込む。

新経営ビジョン、2030年までに売上3000億円を掲げる

順調な業績を踏まえ、今年2月に新経営ビジョン「VISION2030」を策定し、2030年までに売上高3000億円、営業利益200億円を掲げた。売上高は現在の4倍、営業利益は4.8倍。今後10年間、売上、利益とも年率2ケタの成長が求められるハイレベルの目標だ。

では2030年までにどんな姿を描いているのだろうか。

〇セグメント別業績の推移(単位100万円)

18/3期19/3期予想
売上高74,32983,630
・医療関連受託事業53,60155,600
・介護事業18,64425,725
・保育事業  1,451 1,612
・その他(教育など)  632 693
営業利益 4,188 4,743
・医療関連受託事業 5,601 6,000
・介護事業   916 1,703
・保育事業 130 191
・その他(教育など) 112  83
・全社費用△2,570△3,234