結婚相談所ツヴァイの子会社化で「お見合い成立件数」が過去最高を更新

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写真はイメージです

婚活サービスを手がけるIBJ<6071>と、同社が子会社化した結婚相談所ZWEI(ツヴァイ、東京都中央区)とのシナジー効果が現れてきた。

ツヴァイ子会社化直後の2020年5月は新型コロナウイルスの影響で、お見合い成立件数が前年同月実績を下回ったが、6月以降は子会社化の効果が現れ、10月には前年同月比69%増と急増した。

IBJの直営店がないエリアで、ツヴァイの店舗(50店)が、IBJが運営する日本結婚相談所連盟に加盟する独立店舗を結ぶハブ(結節点)となっているのが要因で、地方での増加が顕著という。

今後IBJではエリアやブランドの垣根を越えた引き合わせを積極的に行い、成婚を加速させる計画で、M&Aがコロナ禍に立ち向かう強力な武器となったようだ。

半分以上の地域で前年同月比130%以上を達成

日本結婚相談所連盟のお見合い成立件数の地域別の推移を見ると、2020年4月、5月は9地域中5、6地域が前年同月比80%以下となっており、厳しい環境下にあった。

それが6月に入ると同80%以下の地域はなくなり、「北海道・東北」「信越」の2地域が同130%以上と大きく伸びた。

その後も同130%以上の地域は増えていき、10月には「関東」「東海」「関西」の大都市圏と「中国」を除く5地域が同130%以上を記録。この間8月にはお見合い成立件数が過去最高となる4万件を突破したという。

同社ニュースリリースより

ツヴァイは1984年にジャスコ(現イオン)の100%出資子会社として誕生した企業。結婚の希望条件などの情報を分析し、相性が合う結婚相手を紹介するサービスを手がけており、これまでに15万8000人の成婚実績を持つ。ただ近年は廉価なサービスを展開する同業者が増え、同社の新規の入会者は2015年2月期以降、毎年減少していた。

IBJはITプラットフォームを活用したシステムと人が提供するサービスの両方で、婚活支援サービスを展開しており、日本結婚相談所連盟には2000社以上が加盟している。

IBJはイオンが64.43%を保有するツヴァイに対するTOB株式公開買い付け)を2020 年3月12日から4月24日まで実施。買付予定数の下限を上回る応募があったため、4月30日に30億円強を投じツヴァイを子会社化した。

文:M&A Online編集部

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