湖池屋<2226>の主力商品であるポテトチップスの売れ行きが好調だ。同社によると2020年2月から9月までの売上高が「湖池屋プライドポテト」で前年同期比65%増、「じゃがいも心地」は同73%増、「KOIKEYA STRONG」は同2.3倍に急伸した。 

コロナ禍による生活環境の変化で「ごほうび」「くつろぎ」「ストレス解消」といった欲求が強まった結果、これら商品に対する需要が拡大したのが要因という。 

同社は2020年11月に日清食品ホールディングス(HD)<2897>の傘下に入り、菓子事業拡大で連携を進める計画で、もう一段のブレークの可能性もありそうだ。湖池屋とはどのような企業なのか。 

料理を作るように仕上げる 

湖池屋のポテトチップスは高級感を出し、高付加価値ブランドとして展開してきた。例えば「プライドポテト感激うす塩味」は、「三種の塩(焼塩、藻塩、平釜炊きの塩)に日高産昆布と国産まぐろ節の味わいを重ね、ジャガイモの味わいが際立つシンプルな塩味にした」といった具合で、料理を作るように仕上げてある。

湖池屋のポテトチップス「プライドポテト」(同社ニュースリリースより)

このこだわりが消費者に評価されたようで、ポテトチップスの好調さが他の商品にも広がり「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」「スコーン」などの商品も売り上げが伸びているという。

日清食品グループとの連携を強化

湖池屋は1953年の創業で、1962年に「ポテトチップス のり塩」を発売し、1967年に日本で初めてポテトチップスの量産化に成功した。

2011年に日清食品HDと業務・資本提携を結び、その後、日清食品HDが2012年8月に湖池屋株式を買い増し、持分法適用関連会社とし、さらに2020年11月には保有割合をそれまでの34.54%から45.12%に引き上げ子会社化した。

この間、商品開発をはじめマーケティングや営業・物流などでの協働に加え、海外事業でも合弁事業を立ち上げるなど、協力関係を強めてきた。日清食品HD傘下には菓子事業を手がける「日清シスコ」「ぼんち」といった企業があり、今後はこれら企業との連携なども見込める。

2021年6月期は3年連続の増収営業増益

湖池屋の2020年6月期の売上高は377億3900万円で、前年度比11.1%の増収となった。これに伴い利益も大きく伸び、営業利益は前年度比49.5%増の10億1200万円、経常利益は同55.5%増の11億2500万円、当期利益は同74.8%増の6億4300万円を計上した。

2021年6月期は高付加価値商品の売り上げ拡大を基本戦略とし、ウイズコロナ時代に適応した商品開発に取り組む計画で、3年連続の増収営業増益を見込む。コロナ禍はどこまで湖池屋の業績を押し上げるだろうか。

【湖池屋の業績推移】単位:億円、2021年6月期は見込み

  2017年6月期 2018年6月期 2019年6月期 2020年6月期 2021年6月期
売上高 302.91 322.31 339.65 377.39 385
営業利益 3.43 2.7 6.77 10.12 10.5
経常利益 4.63 3.63 7.23 11.25 10.5
当期利益 3 1.37 3.68 6.43 6.5

文:M&A Online編集部