人気の唐揚げ
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値上げ後も利益率5%は改善せず、前途多難

次に、今回の値上げで原価率にどれだけ変化があったのか見てみましょう。

※下の表は2017年3月期と2018年3月期通期の比較です。値上げしたのは2017年10月ですので、2か月間は値上げ前の金額が含まれます。

売上高原価原価率
2018年7月期339億7800万円103億400万円30.3%
2017年7月期293億3600万円94億400万円32%

値上げにより、原価率は2%改善されています。280円から298円への値上げですので、値段の増加率は6.4%。それが上手く原価率に還元されていない印象を受けます。次に営業利益を見てみましょう。利益率が前期とほとんど変わっていないことがわかります。

売上高営業利益営業利益率
2018年7月期339億7800万円16億8100万円4.94%
2017年7月期293億3600万円14億5700万円4.96%

同社は2018年7月期に直営店を85店舗新規で出店しています。その前の期は58店舗。新規出店を加速して人件費が膨らんでいます。新規出店によるコスト増を値上げで吸収し、利益率を改善して出店を加速する。当初の青写真は大きく崩れてしまいました。今後、既存店は集客力をつけるために販促費を増やそうとするでしょう。すると販促コストが膨らみ、利益率の改善がさらに難しくなると予想されます。

同社は2021年7月期に1000店舗、営業利益率8%達成を目標に掲げています。FCも含めた現在の店舗数は665。値上げが負のインパクトを与えている今の状況だと、計画の見直しを図る必要があるかもしれません。