【企業ピックアップ】東京都立大学

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

が、今回はいつもの企業から少し離れて、東京都立大学(旧首都大学東京)をピックアップしました。

なぜなら東京都立大学は2020年4月に「首都大学東京」から「東京都立大学」へと名称を変更するということで注目を浴びていました。

期せずコロナショックの影響から、名称の変更がニュースになる事はあまりありませんでしたが、東京都が莫大な資金を投じている、東京を代表する大学の進退にはとても注目が集まっています。

東京都立大学へと名称を「戻した」と思われている今回の大学名の変更ですが、この点においてはどうも大学内外で温度差があるようです。

同大学の理事長を務める島田晴雄氏の見解では「名称を戻すが、昔の東京都立大学を目指すと思われたくない」と断言しています。

ですが、大学の関係者以外の視点からはどうしても、「長年名門と言われてきた東京都立大学に戻そうとしているんだ」という見解になるようで、それは仕方がないことでしょう。

そんなそれぞれの思惑が交錯する東京都立大学の今後は、どのような展開になっていくのかを西洋占星術の視点からチェックすることで、通常では見ることができない発見や気づきをみていきたいと思います。

(旧)東京都立大学と東京都立大学(旧首都大学東京)が持つ占星術から見えてくる違いを見比べることで、これからの可能性をチェックしていきます。

2005年、4大学統合で「首都大学東京」発足

まずは(旧)東京都立大学の傾向を占星術でみてみます。そのホロスコープを見ると、かなりパワフルな大学であったことを感じます。かなり変則的な傾向があり、挑発的で妥協のない力強さと、時に社会に大きなインパクトを与えるようなパワフルさが伝わります。

創立したのは1929(昭和5)年。7年制の旧制府立高校(1943年に都立高校に改称)をルーツとし、戦後の1949年に東京都立大学としてスタートしました。

一見してあまり気軽さを感じませんが、戦後の日本を支えてきた同大学の歴史を考えると、相応の力強さを持っていないと世界をリードする人材を輩出できなかったことが伺えます。

首都大学東京は2005年、東京都立大学を中心に都立の4大学が統合して発足しました。石原慎太郎知事の号令で、大学版M&Aが実現したのです。首都大学東京のホロスコープを見てみると、重苦しさはキレイさっぱりとなくなっており、爽やかさを感じる内容になっています。

良くも悪くも今っぽい感じですが、とても健全なレベルで社会的な発展を望んでおり、人気もあり、多くの人の協力を得られそうな資質を持っているようです。

実際、日本経済新聞社が2018年に調査結果を発表した大学の「研究の質」ランキングでは、当時の首都大学東京が東京大学や京都大学などを抑え、国内首位になったこともあります。

旧都立大を意識するほどに「良さ」を失うおそれ

(旧)都立大と現在の都立大(旧首都大)には似ても似つかない気風があり、(旧)都立大の頃のように・・・とどこかで思っているならば、それは創業社長の偉業に隠れてしまって本当の良さを発揮できない二代目社長と同じ事態をイメージしてしまいます。

石原元知事は「今までにない全く新しい大学を作る」とぶち上げました。都立大再編には賛否両論がありましたが、「首都大学東京」という馴染みのない名称も含め、「新しい大学」の目的はホロスコープを見る限り達成されていたのです。

ですから2005年に新設された首都大は旧都立大と全く別物で、同じ土俵で見ることがナンセンスであり、旧都立大を意識するほどに、現在の都立大の良さが失われてしまうでしょう。

だからこそ、今回の昔の校名への回帰は、個人的には悪手だったのではないかと感じてしまいます。

東京都立大学は馴染みも信頼もある名称ですが、どうしても過去の大学と重ねてしまうことになるでしょうから、たとえ不人気(?)な「首都大学東京」という名称であったとしても、新しさを貫き通す意思を優先すべきだったのではないかと思わずにはいられません。

「コロナ」で閉ざされたままのキャンパス(東京都八王子市)