では次に、DICの今後の流れを見てみようと思います。
ドイツBASFの顔料事業を約1162億円で2020年末までに買収を控える同社ですが、この判断が同社にとって吉と出るのか凶と出るのか、識者の間でも賛否が分かれています。
ホロスコープで見る限り、同社にとっての2019年8月頃は社会的な拡大発展が強まる12年に一度のタイミングでした。
ですからこのタイミングを上手く掴んでの事業買収と捉えるとかなりポジティブな結果になる案件であると判断ができます。
ただ、この社会的発展にもし経営陣に大きな焦りがあった上での判断であった場合には、このポジティブな効果は一気にネガティブな結果へと転落する傾向もあるのです。その真意までは計り知れませんが、今回の事業買収が満を持しての行動であったことを願うばかりです。
また同社へのもうひとつの懸念としてよく持ち上がる話題が、同社の幾つかの主力事業は、特に国内においては衰退業界、あるいは海外での競争が厳しい事業が多いなか、これから発展の可能性はあるのかと言う点において注目されることが多いでしょう。
近未来でDICが好循環になりそうな時期は2022年夏頃。これまでの懸念を跳ね返すような結果を出す傾向が表れ、2023年春頃には財政的にも株価的にもかなり有利な状況になるのではないかと感じます。
そして2028年頃に、これまでのDICの企業としてのあり方を大きく変化させて、新事業や新開発など、さらに100年先を見据えることができるようなイノベーションを起こす機会に恵まれます。
この時に、先ほどのような世間で懸念されている問題や、既存素材での蓄えで経営が成り立っているというような印象を払拭できれば、同社のこの先も非常に明るいものになると、ホロスコープでは読むことができます。
いずれにしても容易ではない舵取りを迫られている現状で、次の100年を期待される組織へと進化する可能性を楽しみいしたい企業の1つです。
※次回公開予定は3月23日です。
株式会社Furyu代表、TimeDirecter
1978年大阪生まれ。 神戸芸術工科大学卒業後、アパレル会社に入社。インターネット物販が今ほど認知されていない時代に、アパレル販売サイトを立ち上げ、3か月で月間売り上げ1,000万円を超す人気店に成長させ、入社後わずか6か月で部長に就任。2つのブランドを1年でインターネットだけで年間売上5億円超へと成長させる。
自社ブランドの上場会社へのM&Aや取締役を経て独立。蓄積したWebマーケティングの知識を体系化し、社会人向けの起業スクールを立ち上げるかたわら、これまでの自身のビジネス活動で活用していた占星術が人生を大きく発展させてくれると確信。占星術を「より良く生きるための優れたツール」としてサービス提供を開始する。
完全紹介制で始めた占星術セッションは口コミで評判がひろまり、著名人や経営者など各界のリーダーをはじめ、1,000名以上の人のセッションを行なう。また、「あなたの未来がわかる手帳」として「TIME DIRECTION CAL」という完全パーソナルなカレンダーを発行し、人気を博している。