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レノに代わって麻生が浮上「廣済堂」の大株主 2月の大量保有報告書

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M&A Online編集部が大量保有データベースで2020年2月の大量保有報告書の提出状況を調べたところ、施工不良問題に揺れるレオパレス21<8848>について、6件の大量保有報告書の提出があった。

レオパレス21株をレノが買い増し

旧村上ファンド系のレノ(東京都渋谷区)が2度買い増し保有割合を16.76%に高めたほか、投資会社アルデシアインベストメント(東京都中央区)も、保有割合を1.02%高め17.12%とした。

一方、2019年12月以降動きのなかった英国投資ファンドのオデイ・アセット・マネジメントは3度の売りで保有割合を14.34%から10.18%に4.16%引き下げた。

レノの求めに応じて2月27日に開催されたレオパレス21の臨時株主総会では、レノが提案していた取締役1人の選任が否決され、会社提案の社外取締役2人の選任が可決された。臨時株主総会以降、大量保有に動きはない。

このほかレノは廣済堂<7868>の保有割合を一気に10.39%引き下げ、2.41%に落とした。これに代わって麻生(福岡県飯塚市)が2度の買い増しで保有割合を12.62%高め、17.85%とした。

麻生は医療関連や建設コンサルティング、環境関連、不動産などを手がける1872年創業の老舗企業で、麻生巌社長は元内閣総理大臣麻生太郎氏の甥にあたる。同社は廣済堂株の保有目的について「安定株主として長期にわたり保有する予定」としている。

野村証券が東芝機械株を新規保有

旧村上ファンド系の投資会社のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が敵対的TOB株式公開買い付)で、4月16日まで買い付けを行っている東芝機械<6104>については、1件の大量保有報告書の提出があった。 

シティインデックスイレブンスは2月18日に、当初3月4日までだった買付期間を4月16日まで延長しており、発表翌日の19日に野村証券が5.02%を新規保有した。

東芝機械株を買い増している旧村上系のオフィスサポート(東京都渋谷区)や1月に新規保有したブラックロック・ジャパン(東京都千代田区)に動きはなかった。

2020年2月の大量保有報告書の提出件数は944件で、このうち保有割合を増やしたのが269件、新規保有が148件、保有割合を減らしたのが453件、契約の変更などが74件だった。

文:M&A Online編集部

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