ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーがクラウドワークス株を1.27%分買い増し、保有割合が10.47%となった。ベイリー・ギフォードが保有する日本企業株で保有割合が2桁になったのはこれが10社目(大量保有報告書の届出があったもの)に当たる。 

ベイリー・ギフォードは多くの日本企業株を保有しており、同社の公表資料によると、2016年3月31日時点で、日本の株式に2.2兆円を投じている。ベイリー・ギフォードとはいったいどのような企業なのか。日本でどのような投資活動を行っているのだろうか。

日本企業株に2.2兆円を投資

ベイリー・ギフォードは英国エディンバラに本社を置く、独立系の投資運用会社。1908年から活動を行っており、100年以上の歴史を持つ。国債や通貨、新興市場債、株式などに投資し、総額は1,929億ポンド(約27兆3900億円)に達する。 

ベイリー・ギフォードは同社のホームページで「1世紀以上にわたる世界的な投資実績により、忍耐力が不可欠であることが分かったため、10年間を目指す長期的な投資を行う」としており、自らを「投機家ではなく長期投資家である」としている。 

この背景としてベイリー・ギフォードが44人のパートナーによる共同経営者によって運営されており、短期的な利益を要求するような株主がいないため、長期的な投資活動ができるという。

日本では1960年代から投資を行っており、M&A Onlineの大量保有データベースで検索したところ2007年6月以降214回報告書を提出しており、日本企業54社(表1)に投資を行っていることが分かった。

長期保有の方針通り、214件の取り引きのうち新規保有を含め保有割合を増やしたのは163件で、減らしたのは51件、このうちすべて手放したのは1件だけだった。

ではベイリー・ギフォードはどのような分野の日本企業に投資しているのだろうか。

 (表1)

件数対象企業保有割合(%)
1 アドバンテスト 15.34
2 SBIホールディングス 14.43
3 LIFULL 13.54
4 GMOインターネット 13.17
5 ピジョン 12.85
6 ブロードリーフ 12.17
7 ロコンド 11.11
8 サイバーエージェント 11.1
9 エムスリー 10.67
10 クラウドワークス 10.47
11 カカクコム 9.51
12 アイスタイル 9.25
13 トプコン 8.6
14 ワコム 7.99
15 日本取引所グループ 7.67
16 ムゲンエステート 7.45
17 SMC 7.25
18 三井住友トラスト・ホールディングス 6.75
19 メガチップス 6.63
20 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 6.25
21 エイチ・アイ・エス 6.16
22 スルガ銀行 6.03
23 ブレインパッド 6.03
24 アウトソーシング 5.46
25 ノーリツ鋼機 5.43
26 デザインワン・ジャパン 5.26
27 ドンキホーテホールディングス 5.26
28 JPホールディングス 5.19
29 弁護士ドットコム 5.16
30 ファインデックス 5.14
31 インフォマート 5.1
32 ミスミグループ本社 5.1
33 リョービ 5.06
34 パーソルホールディングス 5
35 夢の街創造委員会 4.92
36 バンダイナムコホールディングス 4.86
37 リサ・パートナーズ 4.8
38 楽天 4.76
39 安川電機 4.72
40 アーク 4.38
41 グリー 4.04
42 ヤマダ電機 4.04
43 ワイヤレスゲート 4
44 オイシックス 3.98
45 スタートトゥデイ 3.95
46 ローム 3.9
47 ツムラ 3.81
48 プリヴェ企業投資ホールディングス 3.81
49 オリンパス 3.63
50 ヤマハ発動機 3.57
51 クックパッド 3.43
52 日本電気硝子 3.42
53 JUKI 2.83
54 THK 2.73