2019年10月の大量保有報告書の提出件数は914件で、このうち株式の保有割合を増やしたのが203件(構成比22.2%)、新規保有が167件(同18.3%)、保有割合を減らしたのが447件(同48.9%)、契約の変更などが97件(同10.6%)となり、増加と新規の合計が減少を77件下回った。

増加と新規の合計が減少を下回るのは3カ月ぶりで、77件は2019年7月(33件)を超え今年最多。 増加と新規の合計が減少を5件上回った前年同期(2018年10月)と比べても大きく変動した。 

M&A Online編集部が構築した「大量保有報告書データベース」で集計した。 

  2018年10月 2019年9月 2019年10月
増加 437 266 203
新規 205 163 167
減少 637 384 447
変更 69 61 97
合計 1348 874 914
増減 5 45 -77

【増加は株式の保有割合を増やした件数、新規は新たに株式を保有した件数、減少は株式の保有割合を減らした件数。増減は増加と新規の合計から減少を引いた件数】

増加と新規の合計から減少を引いた件数の推移(2019年)

ブラックストーンが参戦

10月は不動産・ホテル業のユニゾホールディングスを巡る大きな動きは見られなかった。いちごアセットマネジメント・インターナショナル・ピーティーイー・リミテッドが2度買い増し、保有割合を2.64%引き上げ9.28%とした一方、野村證券が2度売却し、保有割合を0.56%下げ5.22%に、みずほリースも保有割合を4.09%引き下げ2.58%にした。

8月にユニゾ株を新規保有し、8月中に4度買い増し、さらに9月も3度買い増し保有割合を13.14%にまで高めていたエリオット・インターナショナル・エルピーに動きはなく、9月に6.19%を新規保有したバークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドにも動きはなかった。

ユニゾについては米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが、TOB(株式公開買い付け)を行っているが、TOB期限を4度延長。現在、11月11日までを期限に買い付けを行っている。

ユニゾにTOBを提案している米投資ファンドのブラックストーン・グループも、10月23日までにTOB実施の前提としていたユニゾとの合意が得られず、11月6日まで合意期限を延ばした。

南青山不動産が島忠を新規保有

施工不良問題を抱えるレオパレス21についても動意が乏しかった。活発な動きを見せていた英投資ファンドのオデイ・アセット・マネジメントや、9月に4カ月ぶりに動きのあった旧村上ファンド系のレノには売買がなかった。

旧村上ファンド関連では南青山不動産が島忠を5.08%新規に保有した。またZOZO株を41.16%保有する元ZOZO社長の前澤友作氏がヤフー(現zホールディングス)のTOBに対応して「保有株券等に関する重要な契約の締結・変更」を8度提出した。保有割合は変わっていない。

文:M&A Online編集部