バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドが、直近の1年間(2018年=2017年11月15日-2018年11月14日)に提出した大量保有報告書から、サービス業企業の株式の保有を増やしていることが分かった。 

ただ全体としては保有割合を減らす件数が多く、日本市場での投資は様子見の状態にあると言ってよさそうだ。 

サービス業企業の株式保有を増やす

バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドが2018年に提出した大量保有報告書は39件。2017年に提出した大量保有報告書は37件だったため、件数はほぼ横ばいで推移した。 

ただ、その中身には大きな変化があった。株式の保有割合を増やした企業が2017年は9社だったのに対し、2018年は4社に減少。 

逆に保有割合を減らした企業は2017年が15社だったのに対し、2018年は21社に増えた。これからは日本市場での投資活動はやや低調に推移しているといえそうだ。

新規保有は2017年の13社に対し、2018年は14社でほとんど変わっていないが、業種には大きな変化があった。

2018年の新規保有14社のうち、2017年に1社だったサービス業が2018年は5社に膨らんだ。その一方で、2017年に2社ずつあった精密機器と電気機器は、2018年には保有が無かった。

保有割合の増減と新規保有

増加新規減少合計
2017年9131537
2018年4142139

新規保有企業の業種

業種 2018年 2017年
サービス 5 1
ガラス 2 1
情報・通信 2 1
不動産 2 2
卸売業 1 0
食品 1 2
投資法人 1 1
精密機器 0 2
電気機器 0 2
機械 0 1
合計 14 13

日本では50年ほど前から活動

バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドは英国の大手銀行バークレイズ銀行の子会社で、そのバークレイズの起源は330年ほど前の1690年にまでさかのぼる。ロンドンで銀行業務を始めたのが始まりだ。

バークレイズは現在、世界40カ国以上の国々で約8万人の従業員が、為替や融資、投資、資産管理などの業務に関わっている。

日本では1969年に東京駐在員事務所を開設しており、現在、バークレイズ証券、バークレイズ銀行東京支店、バークレイズ投信投資顧問が活動中。

バークレイズ証券とバークレイズ銀行東京支店がそれぞれ証券業務と銀行業務を展開しており、バークレイズ投信投資顧問が投資信託に関する運用業務を手がけている。

バークレイズのホームページによると、日本にはバークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドとしての法人や支店はない。

大量保有報告書の表紙には提出者としてバークレイズ証券の名があり、バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドは保有者となっている。

文:M&A Online編集部