トップ > ビジネスと経済 > 大量保有報告書 >野村證券が「レオパレス」を新規保有 旧村上ファンド系のレノは2カ月連続静観

野村證券が「レオパレス」を新規保有 旧村上ファンド系のレノは2カ月連続静観

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt

2019年7月の大量保有報告書の提出件数は861件で、このうち株式の保有割合を増やしたのが228件(構成比26.5%)、新規保有が154件(同17.9%)、保有割合を減らしたのが415件(48.2同%)、契約の変更などが64件(同7.4%)となり、減少が増加と新規の合計を33件上回った。

2019年4月以降4カ月連続で減少が増加と新規の合計を上回っており、33件は今年最大の乖離幅となった。

保有割合の増加と新規の合計から減少を引いた数。7月は4カ月連続でマイナスとなった。

モルガン・スタンレーが太陽誘電を新規保有

M&A Onlineが構築した「大量保有報告書データベース」で集計した。

中国の通信機器メーカー・ファーウェイに電子部品を供給していることから、6月に個別銘柄で大量保有報告書の提出件数が最も多かった太陽誘電は7月も4件の買いが入った。

モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシーが新規保有し保有割合を6.44%としたほか、野村證券が2度買い増し、保有割合を14.45%に、三井住友トラスト・アセットマネジメントも買い増し、保有割合を12.87%に高めた。

施工不良問題に揺れるレオパレス21については英国の投資ファンド・オデイ・アセット・マネジメントが買い増し、保有割合を16.86%に高めたほか、今年2月に5.47%を保有しその後手放していた野村證券が新たに5.52%を保有した。一方、モルガン・スタンレーMUFG証券は6.93%手放し、保有割合を1.22%に引き下げた。旧村上ファンド系のレノは2カ月連続で動きがなかった。

寿司関連に動き

米の卸しを手がける神明ホールディングスは33%ほどを保有していた回転寿司チェーンのスシローグローバルホールディングス株を2度売却し、保有割合を6.56%に引き下げた。神明ホールディングスは傘下の元気寿司とスシローとの経営統合を計画していたが、統合効果が期待できないことから資本業務提携解消した。

寿司関連では持ち帰り寿司の小僧寿しの13%近くを保有していたEvo Fundが5度売却し保有割合を5.04%に下げるなどの動きもあった。

2018年7月 2019年6月 2019年7月
増加 220 234 228
新規 200 148 154
減少 399 404 415
変更 68 80 64
合計 887 866 861
増減 21 -22 -33
増加は株式の保有割合を増やした件数、新規は新たに株式を保有した件数、減少は株式の保有割合を減らした件数。増減は増加と新規の合計から減少を引いた件数

文:M&A Online編集部

NEXT STORY