2024年も第4コーナーに突入した10月。東京株式市場では月央におよそ3カ月ぶりに4万円台を一時回復したものの、持続力に乏しく、総じて一進一退の値動きが続いた。大量保有報告書をもとに、アクティビスト(物言う株主)の動きを点検する。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年10月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、ルノーが日産自動車株を3度売り買いし、2023年12月に43.4%だった保有割合が35.71%に下がったことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年9月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、トヨタ自動車が浜松ホトニクス、ヤマハ発動機、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの株式の保有割合を引き下げたことが分かった。
9月は与党・自民党の総裁選と野党第一党・立憲民主党の代表選が関心を呼んだ。自民党総裁選では石破茂氏が高市早苗氏を決選投票の末、逆転勝利で次期首相の座を射止めた。秋の「政局」を前に、アクティビスト(物言う株主)は株式市場でどう動いたのか。
物言う株主(アクティビスト)は株式市場で今や最も注視される存在だ。株式取得が判明すれば、当該企業の株価に少なからず影響を与える。株主提案権を行使し、経営陣に揺さぶりをかけることもしばしばだ。直近8月の主な動きを振り返る。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年8月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、広告販売代理事業を手がけるジーニーの株式について、ソフトバンクが全保有株式を売却したことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年7月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、オアシス・マネジメントが紅麹サプリ問題で揺れる小林製薬の株式の5.2%を新規保有したことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年6月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、旧村上ファンド系のシティが、三井松島HD株を1.05%買い増し、保有割合を27.02%に高めたことが分かった。
日経平均は2月に34年ぶりに史上高値を更新し、3月に4万円を突破したが、4月以降、節目の4万円を下回る水準で推移。米金利の高止まりもあり、上値が重い状況だ。国内株の軟調が続く中、アクティビスト(物言う株主)はどういう銘柄を物色しているのか。
香港の投資ファンド・オアシス・マネジメントが、クスリのアオキホールディングスの株式を2度買い増し保有割合を9.67%に高めるとともに、アインホールディングスの株式を5.29%買い増し、保有割合を14.89%に高めたことが分かった。