2019年5月の大量保有報告書の提出件数は840件で、このうち株式の保有割合を増やしたのが259件(構成比30.8%)、新規保有が121件(同14.4%)、保有割合を減らしたのが393件(同46.8%)、契約の変更などが67件(同8.0%)となり、減少が増加と新規の合計を13件上回った。

2カ月連続で売りが買いを上回る

前年同月(2018年5月)は保有割合を減らした件数(456件)が、増加と新規の合計(384件)を72件上回っていたため、5月は保有割合を減らす件数が前年同月よりも大幅に減少した。

一方、前月(2019年4月)は保有割合を減らした件数(646)が、増加と新規の合計(633)を13件上回っており、2カ月連続で売りが買いを上回った。

2018年5月2019年4月2019年5月
増加 232 387 259
新規 152 246 121
減少 456 646 393
変更 57 131 67
合計 897 1410 840
増減 -72 -13 -13

(増加は株式の保有割合を増やした件数、新規は新たに株式を保有した件数、減少は株式の保有割合を減らした件数。増減は増加と新規の合計から減少を引いた件数)

M&A onlineが提供している「大量保有報告書データベース」で集計した。

5月に大量保有報告書の提出件数が最も多かったのは野村證券の69件。保有割合を増やした件数と新規保有の件数を合わせた件数は39件で、保有割合を減らした件数30件を9件上回った。

前月に5度買い増し保有割合を12.94%に高めていたアルヒ<7198>については、5月に3度売り、保有割合は8.7%まで下がった。アルヒについては三井住友トラスト・アセットマネジメントティー・ロウ・プライス・ジャパンアセットマネジメントOneの3社が新規保有し、JPモルガン・アセット・マネジメントと、タイムズスクエア・キャピタル・マネジメント・エルエルシーが買い増した。

また野村證券はシェアハウス向け不正融資問題の行方が注目されているスルガ銀行<8358>を新規保有し、保有割合が5.19%になった。スルガ銀行については野村證券以外の動きはなかった。

提出件数が2番目に多かったのが三菱UFJフィナンシャル・グループの46件、JPモルガン・アセット・マネジメントの39件の順だった。

施工不良問題に揺れるレオパレス21<8848>については、旧村上ファンド系のレノが5月14日に6.24%を新規保有したあと、16日、17日、20日、21日、23日と5度買い増し、保有割合を16.17%まで高めた。このほか、英国の投資ファンドオデイ・アセット・マネジメントも2度買い増し、保有割合を15.62%に高めた。

オデイ・アセット・マネジメントは2019年3月1日にレオパレス21を1.1%買い増し保有割合を12.1%にまで高めたあと、3月28日、29日に連続で2%を超える株式を手放し、保有割合を7.15%まで引き下げていた。その後4月に入ってから2.82%買い増し保有割合を9.97%高め、さらに5月も引き続き買い増した。

文:M&A online編集部