コロナ禍の中、新たにゴルフを始める若者たちのニーズを取り込もうと、さまざまな動きが広がってきた。
ゴルフ業界はバブル崩壊後、接待ゴルフの減少や、高齢化、少子化などの影響で、ゴルフ人口が減少し、厳しい環境下にある。
それが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、感染リスクが少ないスポーツとして関心が高まってきたことから、ゴルフ場による若者向けの取り組みをはじめ、スポーツ用品販売店や、用具メーカー、IT企業などにもその動きが現れてきたわけだ。どのような取り組みなのか。
関連記事はこちら
・新型コロナが「ゴルフ場」を変える?ゴルファーに嬉しい変化とは
・ゴルフのPGMが牽引「平和」の業績見通し、売り上げはコロナ前を上回る
・「ゴルフ場で仕事」「無料でゴルフ」あの手この手のゴルファー獲得作戦 果たしてその成果は?
「何から始めればいいかわからない」「どんなクラブを選べば良いのかわからない」「練習場やゴルフ場デビューが不安」「ゴルフのマナーや服装を教えてほしい」といった声に応えようと初心者向けの店舗を作ったのが、大手スポーツ用品販売店のアルペン<3028>だ。
同社は8月26日に、日本一ゴルフを始めやすいゴルフショップをテーマにした新業態店舗「初心者専用ゴルフ5」を、東京都新宿区の「Flags」内にオープンした。
クラブ、ウエア、シューズ、バッグ、小物などゴルフに必要なあらゆる商品を取りそろえており、新品だけでなく、レンタルクラブセットや、中古クラブ、アウトレット商品など、初心者でも気軽にゴルフを始められるように品ぞろえした。さらに、専任のコンシェルジュが初心者の悩みに答える、カフェをイメージした初心者相談カウンターを設けたほか、店内中央には広いパターコーナーを設置しており、気軽に試し打ちもできる。
また、コースデビュー用に「GOLF DEBUT TOUR(ゴルフデビューツアー)」を用意し、千葉県内のゴルフ場でチェックインの体験やドライバー、アプローチ、パターなどの練習を行ったうえで、3ホール程度のラウンドの体験もできる。