アップルのスマートフォン「iPhone」のモデルチェンジが近づいてきた。すでにネットニュースを中心に、次期モデル関連のニュースが報道が相次いでいる。ここ数年は新型iPhoneは9月に発表されている。毎年更新という端末の生産サイクルから見て、2018年も同月に発表される可能性が高い。

新型「iPhone」はハイエンドモデルの発売が先行か?

例年、新型iPhoneについてはデザインや機能についての報道が中心だった。しかし、今回はやや様相が異なっている。「発売日」が注目されているのだ。それというのも現行モデルの「iPhoneX」と「同8」シリーズが、発表こそ同じ2017年9月だったが、ハイエンドモデルの「X」の発売は「8シリーズ」よりも2カ月遅い同年11月にずれ込んだからだ。しかも、今年発売する新型iPhoneでも一部モデルで1〜2カ月の「投入遅れ」が囁かれている。

iPhoneの現行モデル=左から「X」「8 plus」「8」、ハイエンドモデル「X」の発売は他モデルよりも遅れた(同社ホームページより)

今年発売が見込まれているモデルは以下の3タイプ。

・5.8インチ有機EL(OLED)ディスプレーモデル。予想価格は800〜900ドル(約9万〜10万円)。「X」の後継モデル。

・6.5インチの大画面有機ELディスプレーモデル。予想価格は900〜1,000ドル(約10万〜11万円)。新「X」の Plus(大画面)バージョン。

・6.1インチの液晶ディスプレーを搭載したミドルレンジモデル。予想価格は600〜700ドル(約6万6000〜7万8000円)。「8」の後継モデル。

このほかに廉価モデルとして「iPhone SE」があるが、後継モデル「SE2」の発表時期は上記3モデルとは異なるようだ。

今回、発売が遅れそうなのが、6.1インチの液晶ディスプレーを搭載したミドルレンジモデル。昨年は上位モデルの発売が出遅れたが、今年は下位モデル。理由は昨年と同じ「ディスプレー問題」のようだ。昨年の「X」では初採用した有機ELの品質が不安定だった(その他にも顔認証システム「Face ID」で顔の形状を読み取るためのドットプロジェクタモジュールの生産遅れなどの事情もあったようだ)。

一方、新モデルでは液晶ディスプレーの量産に手間取っているという。液晶は有機ELと違って量産実績も豊富で、技術的に完成している。そうした部品が製造トラブルに見舞われているとは意外だ。新型iPhoneの液晶パネルにはジャパンディスプレイの「FULL ACTIVE」が採用され、液晶バックライト用LEDチップは、日亜化学工業が独占供給していると報じられている。トラブルを起こしたと伝えられている液晶の基幹部品が、いずれも日本製部品なのが気になるところ。