電気料金の高い日本では採算性が悪いといわれる仮想通貨のマイニングに一筋の光明となるのか。 

GMOインターネット<9449>は7月2日に仮想通貨マイニングマシン「GMOマイナー B2」の後継機で、一段と高性能化した「GMOマイナー B3」を売り出した。

ハッシュパワー毎秒33兆回の高性能機投入

「GMOマイナー B3」はマイニングを行うのに必要な処理能力を示すハッシュパワーは毎秒33兆回で、「GMOマイナー B2」の毎秒24兆回を大きく上回り、先行している中国製品に比べても性能は高い。 

さらに「GMOマイナー B3」には最適なハッシュパワーと消費電力に設定を変更できる「ハッシュパワー最適化機能」を搭載しており、ハッシュパワー毎秒33兆回の最大出力時の消費電力は、3417ワット(1兆回当たりの消費電力は103W)で、ハッシュパワーに応じて低電力となり、 「GMOマイナー B2」と同様の1950ワット(1兆回当たりの消費電力81ワット)での稼働も可能という。 

2018年6月6日に販売を始めた「GMOマイナー B2」の需要が旺盛で、生産分すべての販売を終了したため、同社では「GMOマイナー B2」の購入希望者には「GMO マイナー B3」へのアップグレードに応じる。 

「GMO マイナー B3」の7月の販売価格は「GMOマイナー B2」と同じ1999ドル(約22万円)で、 11月に出荷する予定。 

日本か海外か

マイニングはコンピューターで仮想通貨の取引をチェックし、ブロックチェーンという取引台帳に追記していく作業。この作業を行うことで報酬として仮想通貨を得ることができる。 

マイニングの作業を行うには大量の計算が必要なため、高性能なコンピューターが必要となり、コンピューターを稼働させるための電気料金がコストとしてのしかかる。 

最初にブロックを追加することに成功した人だけに報酬が支払われるため、マイニングの成功頻度が低ければ、装置の購入費や電気料金によっては、手元に残る資金はわずかということもある。 

試算では装置代よりも電気料金の負担の方が大きく、これを改善するため、企業では電気料金の安い北欧などの海外でマイニングビジネスに取り組む事例もある。 

高性能マイニングマシンの登場で日本でも採算が取れるようになるのか。それとも海外に進出しなければ採算は取れないのか。「GMO マイナー B3」の出荷が始まる11月には答えがでる。

文:M&A Online編集部