「幸楽苑」「一風堂」などラーメン5社、コロナ禍で2021年度第1コーナーの業績は?

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幸楽苑ホールディングス(HD)、力の源ホールディングス(HD)など上場ラーメンチェーン5社の2021年4~6月期(第1四半期)決算が出そろった。コロナ禍が長期化する中、緊急事態宣言やまん延防止措置の発出と重なり、営業時間短縮や酒類提供の停止などの限定営業を余儀なくされ、業績回復のテンポが鈍いのが実情だ。

本業のもうけを示す営業損益は「一風堂」を展開する力の源HDが唯一、黒字転換した。

売上高、コロナ前の6~7割の水準

新型コロナウイルス感染拡大の第一波の影響を受けた2020年4~6月期は3~5割の売上高減に見舞われた。これに対し、2021年4~6月期の売上高は前年の反動から比較的大きな伸びを示したものの、コロナ前の2019年と比べると、およそ6~7割の水準にとどまる。

前年同期比の売上高をみると、「幸楽苑」を展開する幸楽苑HDが11%増の62億5900万円、力の源HDが25%増の41億8800万円、「一刻魁堂」のJBイレブンが17%増の13億6100万円、「8番らーめん」のハチバンが19%増の12億3100万円。

九州を中心に「山小屋」「ばさらか」をFC(フランチャイズ)主体に展開するワイエスフードは4.7%増の2億9000万円と1ケタの伸びにとどまった。

幸楽苑、力の源は通期で営業黒字へ

力の源HDは全283店舗中131店舗をアジア、北米、欧州、オセアニアに展開するが、国内ラーメン事業の売上高が24%増の22億5000万円だったのに対し、海外事業は米国や欧州でロックダウン(都市封鎖)が継続したことなどで客数が軟調に推移し、24%減の14億8200万円だった。同社は国内、海外で実施した不採算店の閉店などコスト削減策が奏功し、営業損益は1900万円の黒字(前年同期は4億円の赤字)に復帰した。

2022年3月期(通期)予想によると、幸楽苑HD、力の源HDが2年ぶりの営業黒字を見込む一方、JBイレブン、ハチバン、ワイエスフードは赤字圏から抜け出せない情勢だ。

◎ラーメン上場各社の2021年4~6月期業績(下段は通期=22年3月期見通し。単位億円、カッコ内は前年同期比増減率%、△は損失)

売上高 営業利益 店舗数
幸楽苑HD 62.5(11.2) △4.92(-) 451
288(8.4) 3(-)
力の源HD 41.8(25.3) 0.19(-) 283
201(21.7) 5.48(-)
JBイレブン 13.6(17.6) △0.48(-) 91
66.0(10.5) △0.3(-)
ハチバン 12.3(19.1) △1.51(-) 278
60.0(13) △1.0(-)
ワイエスフード 2.91(4.7) △0.16 140
13.7(5.8) △0.95

文:M&A Online編集部

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