課題だった大量生産化は、微生物を宿主としてアミノ配列の変更することで、たんぱく質の生産効率を向上。同時に環境への影響が懸念されているフッ素系を使わずにたんぱく質を溶かす溶媒を発見し、環境に負荷のかからない生産方法を確立した。こうして実用化した人工クモの糸は、ゴールドウイン<8111>と共同開発したアパレル商品や自動車のシート向けの新素材として採用されている...
イムノセンスは大阪大学発の医療検査ベンチャー。「GLEIA法」と呼ばれる免疫反応と電気化学反応を組み合わせた独自の免疫測定技術を活用。診療所や在宅、遠隔地、災害現場など様々な医療現場でのリアルタイム検査用免疫センサーの開発に取り組んでいる。
ElevationSpaceは東北大学発の宇宙開発ベンチャー。同大院工学研究科航空宇宙工学専攻の桒原聡文准教授らの研究成果を実用化するため立ち上げた。「誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにする」のが同社のミッション(使命)だ。
ウィック・バイオテック・ファーマ(鹿児島市)は、鹿児島大学発の創薬ベンチャー。がんを標的治療するウイルス医薬の開発と遺伝子治療の基盤技術を確立するため、小戝健一郎同大医歯学総合研究科教授をはじめとする研究者たちが2010年4月に設立した。
ABABAは岡山大学発の採用支援ベンチャー。久保駿貴CEOが同大大学院社会文化科学研究科1年の時に創業した。新卒採用は社会人になるための第一関門。首尾よく希望通りの企業に採用されればよいが、必ずしもそうはいかない。そこに同社の商機があった。