ならば竹を原料とする新素材を生産することで、商業的な伐採を進めて竹林の拡大を抑えようというのが、おおいたCELEENAの狙いだ。まさに社会問題を解決する「ソーシャルビジネス」とも言える。だから、同社に地方自治体から早々にお声がかかったのである。
同社が開発したのは、新素材セルロースナノファイバー(CNF)。竹が原料だけに生分解性があり、セルロース純度が高いためアレルギー性が低くなるという。皮膚や眼、急毒に対する安全性は確認済みで、当面は主に化粧品や塗料の原料として売り込む...
リージョナルフィッシュは京大発のバイオ水産ベンチャー。創業者の1人で同社最高技術責任者(CTO)の木下政人京大院農学研究科准教授と近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らによる共同研究で開発したゲノム編集技術をもとに、2019年4月に設立した。
Rabbit(東京都品川区)は学習院大学初の大学発ベンチャー。マイクロソフトOfficeのアプリ「Word」「Excel」「PowerPoint」教育講座の企画・運営を手がける。2013年に学習院大学経済学部経営学科1年生だった豊久凌仙社長が設立した。
Jij(東京都文京区)は、東京工業大学発の量子コンピューター開発ベンチャー。同大の西森秀稔教授と当時大学院生だった門脇正史氏が1998年に提案した「量子アニーリング」と呼ばれた計算手法が「起源」だ。IoT時代で活躍が期待されるベンチャーだ。
アシストモーションは信州大学発のロボットベンチャー。2017年1月に同大繊維学部のロボット研究の成果を社会に普及するため設立した。同校は「キャンパスベンチャーグランプリ」など学生起業コンテスト入賞の常連校で起業マインドが高いことで知られる。