大学発ベンチャーの「起源」(23) スターチテック

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地元企業とのコラボで商品開発も

「あきたさらり」は多収ジャポニカ米由来の高アミロース米。こちらは米粉として麺、パン、菓子などに混ぜて使い、独特の食感を引き出す。食用米はもちろん、米を素材にした米粉入り麺なども販売している。

同米を材料に高山製麺との協業で米粉入りうどん「ゆりの舞」を発売した。国産小麦粉と「あきたさらり」の米粉、食塩のみで製造。のど越しが良く、コシが強く、茹でのびしにくい、上品な味わいのうどんに仕上がったという。

2020年4月にはダイエット米「まんぷくすらり」の品種登録出願が公表された。2020年秋に約1.2ヘクタールの水田から約7トンを収穫。先発2品種と同様に血糖値の上昇抑制や腸内環境の改善といった機能があり、2021年1月中旬には「まんぷくすらり」を素材とするきりたんぽや味噌を県内企業が発売する。

日本の米づくりを新品種で支えるスターチテックの活動は、中小企業庁が提唱する地域資源の活用で高付加価値のビジネスを展開して良いものを高く売る「地域資源型」のベンチャーに該当する。農業の保護と活性化という国策にも貢献できそうだ。

文:M&A Online編集部

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ボールウェーブは東北大学発の超精密測定機器メーカー。同大学の山中一司教授(現・名誉教授)らが開発したボールSAWセンサーの技術を基に、文科省と科学技術振興機構から支援を受けて2015年11月に起業した。半導体製造から宇宙開発まで用途は広い。